災害時の命綱、水の確保術を危機管理アドバイザーに聞いた。
Q4.災害時、断水になっていなければすぐに飲料用の水を溜めるべき?
A.飲み水はなるべくたくさん溜めておきましょう。 発災し、家から避難しなくても身が安全ということなら、水道水が出ている間は飲み水確保のために、できる限り溜めておきたいですね。断水する前にやかんや鍋、ペットボトル、ウォータータンクなどに溜めましょう。浄水器を通していない水道水は常温で3日間は飲料水として使えます。 大地震ではNGですが、浴槽に水道水を溜めれば不足しがちな生活用水として使えます。飲料水にはできませんが、残り湯よりも衛生的です。発災直後もしばらくは水が出ていたという話もありますので、素早い行動がその後の被災生活を、快適に過ごせるかどうかに影響してきます。
Q5.雨水を飲料水にできる浄水器など買っておいたほうがいい?
A.高性能の携帯浄水ボトルは心強い味方です。 災害時で水が飲めない時に川の水や雨水、泥水を飲めるレベルにしてくれる浄水ボトルがあると助かります。 わが家ではセイシェルの携帯浄水ボトル(下写真)を使っていますが、除去や減少可能な有害物質が150種類、放射性物質も除去する高性能で、家族全員分用意しています。 川の水を入れて飲んでみましたが、ろ過にも時間がかからずすぐ飲めます。もちろん、体調変化もありませんでした。そのままだと不安なら煮沸して飲めば安心です。 浄水器はフィルターの機能で決まります。川の水や雨水などに入っている有害物質をどの程度除去してくれるか、フィルターの性能で選びましょう。
撮影・黒川ひろみ イラストレーション・山口正児 文・一澤ひらり
『クロワッサン』1100号より
クロワッサン