【ボクシング】21日アジア最強ライト級T決勝「一番目立つ」今永虎雅「触れたらケガ」斎藤陽二
プロボクシングのアジア最強ライト級トーナメント決勝(優勝賞金500万円)は21日、東京・後楽園ホールで行われる。 大橋ジム興行フェニックスバトル125大会のセミファイナルで、同級6位今永虎雅(25=大橋)が同級4位斎藤陽二(29=角海老宝石)と拳を交える。20日には東京ドームシティのblue-ingディスカバリーで前日計量に臨み、今永はリミット(61・2キロ)よりも100グラム少ない61・1キロ、対する斎藤は200グラム少ない61・0キロでそれぞれクリア。両者ともに2連続KO勝利でファイナル舞台に勝ち上がってきた。 史上初の高校8冠を含むアマ10冠の実績をひっさげ、自ら志願して同級トーナメントに参戦。期待通りに決勝まで到達した今永は「今までで一番良いコンディション。試合内容でも勝ち方でも、自分が(興行内で)一番目立ちます」と口元を引き締めた。3連続KO勝ちでのトーナメント制覇の期待がかかるものの「あんまり(KO)を考えないようにしていますが、そういう形になれば」と冷静さを貫いた。 優勝賞金500万円の使い道はボクシングに注ぎ込む意向で「ずっと前から思っていた。レベルアップに使いたい」と米国修行を実現させるつもりだ。日本ランキング上位の斎藤に勝てば、日本王座への挑戦も見えてくる。「誰が相手でも倒すだけ」という“ゴールデンタイガー”が愛称の今永がすべてを奪いにいく構えだ。 一方、斎藤は計量後の今永の肉体をチェックし「細いなと思った。いけるかなと感じた」と印象を口にした。今年9月に第1子の長女柚愛ちゃんが誕生したばかり。もちろん優勝賞金は「娘の未来のために」と明かしている。“パパ初戦”となることもあり、斎藤は「肉体のレベルは極限まで高めている。相手がテクニック面では上なので、触れたらケガするぐらいの力でやっていくしかない。その覚悟でやる」と集中力を研ぎすませていた。