染色家の柚木沙弥郎さん死去 元女子美術大学長
「民芸」の精神を受け継ぎながら、幅広い分野で活躍した染色家の柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう)さんが1月31日午後6時32分、うっ血性心不全のため東京都渋谷区の病院で死去した。101歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。喪主は長男廉平(れんぺい)氏。 東京帝国大(現東大)で美学・美術史を学び、学徒動員で海軍に配属。復員後には大原美術館(岡山県)に就職した。民芸運動を提唱した柳宗悦の著書に出合って工芸への関心を深め、染色家の芹沢☆介(けいすけ)に弟子入りし、型紙を使った染色技法を学んだ。 染色を出発点に、版画や立体作品など幅広いジャンルで活躍。女子美術大で教授や学長を務めた。 ☆は金ヘンに圭