自民・船田元氏「1回目の憲法改正は2年以内に実現したい」
自民党憲法改正推進本部長の船田元氏が28日、東京の外国特派員協会で会見した。憲法改正は何回かに分けて行う意向を示し、「第1回目の改正は2年以内に実現したい」と希望を語った。
船田氏は、憲法の改正議論における原則として、衆参審査会でのオープンな議論、改正反対の政党も交えた議論であることなどを挙げた。改正のやり方としては、憲法の条文をいっぺんに改正するのではなく、関連するテーマでまとめて何回かに分けて改正を行う、とした。その上で、「私の希望では2年以内に第1回目の改正を実現したい」と語った。 第1回目の改正テーマとしては、環境権の設定、財政健全化に関する条項、自然災害などの緊急事態に関する条項などが考えられるとして、「これらのテーマについて各党で深堀りの議論をしていきたい」と語った。 九条の改正については「憲法改正の中心テーマだと思っている」との認識を示した。 ただ、九条をめぐっては世論が二分されているため、「国会内外でさらに慎重な議論を行わなければいけない2回目以降の改正で手がけることになると思う」との見通しを示した。