エリオット・ガルビン、ダイナソーのピアニストがソロ・アルバム『ザ・ルイン』を発表
2017年のアルバム『Together, As One』がマーキュリー・プライズにノミネートされた英国のジャズ・クァルテット、ダイナソーのメンバーで、シャバカ・ハッチングスとの活動でも知られるピアニスト、エリオット・ガルビン(Elliot Galvin)が、2025年2月にニュー・アルバム『ザ・ルイン』を発表します。 レコーディング&ミキシング・エンジニアにトニー・アレン、アリ・ファルカ・トゥーレらを手がけてきたソニー・ジョンズを迎え、ルース・ゴラー(b, vo)、ポーラー・ベアのメンバーでパティ・スミスやデーモン・アルバーンのコラボレーターでもあるセバスチャン・ロックフォード(ds)、そして長年のコラボレーターであるリゲティ弦楽四重奏団とともにレコーディングされたこのアルバムについてガルビンは「ジャンルや位置づけを気にすることなく、僕に影響を与えたすべての音楽を組み合わせた、これまででもっともパーソナルな作品だ。自分という人間をもっともピュアに表現したアルバムだと思う」とコメントしています。 公開中の「From Beneath」に続き、アルバムからの2曲目の新曲「A House, A City」が配信中。楽曲は、ガルビンにとっての最初のピアノで弾いた最後の即興演奏のiPhoneでの録音から始まり、その後、彼の家と成長期の思い出にインスパイアされた個人的で繊細なソロ曲へと発展していきます。 エリオットと映像作家のアレポとジェイムス・ホルコムが古いアップライトピアノに火をつける、この曲のミュージック・ビデオもあわせて公開中。アナログのボレックスカメラで撮影したフィルムは化学的に劣化させられ、ピアノの火がフィルムそのものを燃やしているように見えます。このコンセプトは、アルバム全体に流れる廃墟と記憶の劣化(ルイン)というテーマと結びついており、ガルビンが新しいものを求め、これまでやってきたことをすべて解体するということを表しています 「A House, A City」とこの曲のミュージック・ビデオについて、ガルビンは「子供の頃に使っていたピアノを売る直前に、即興演奏を録音したんだ。このピアノは祖父が亡くなった後に彼のお金で買ったもので、すごく特別なだった。アルバムの核になるとわかっていた即興曲があったんだけど、それを作るまでに5年くらいかかった。レコーディングしていたスタジオにボロボロになった古いピアノがあって、それでこの曲を録音するのがふさわしいと感じたんだ。人生を生きてきたピアノには、壊れやすくて美しいものがある。音の不完全さには、この音楽の核心となる人間味がある」と語っています。