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（ブルームバーグ）： 欧州中央銀行（ＥＣＢ）の大幅利下げに賭ける取引がオプション市場で相次いでいる。

今週だけでも、ＥＣＢが６月から積極的な利下げに踏み切った場合に利益が出るドイツ国債や指標金利に絡んだ取引が幾つか開始された。15日に行われた最新の取引では、10月までのすべての会合でＥＣＢが利下げを行った場合、600万ユーロ（約10億1000万円）を超える利益が出る。

これは市場のコンセンサスではない。６月の0.25ポイント利下げはほぼ織り込み済みだが、金融市場では２回目の利下げは３回後の10月の政策決定会合と予想されている。

ナティクシスの金利ストラテジスト、テオフィル・ルグラン氏によれば、これはより多くの利下げに賭ける魅力的な機会を提供する。同氏はＥＣＢがインフレ見通しを基に利下げを続ける可能性を指摘。「もし６月のインフレ見通しがかなりポジティブなら、７月の会合で利下げを止める理由はないだろう」と指摘した。

ドイツ国債オプションのポジションには、５週間以内に２年物利回りを2.4％まで60ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）急低下すると見込むものもある。これは２月に付けた水準だが、その後は世界的な金融引き締めの規模に関する疑念から利回りは上昇している。

ナティクシスはＥＣＢが年末までに中銀預金金利を５回引き下げ2.75％にすると予想しているが、一部の当局者は６月６日に想定される最初の利下げ後は急ぐべきでないと発言している。ベルギー中銀のウンシュ総裁は14日のインタビューで、６月と７月の連続利下げを否定した。

原題：Traders Ramp Up Bets in Options Market on Large ECB Rate Cuts（抜粋）

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