「上海国際コメディフェスティバル」の「よしもとコメディスペシャル」最終日の様子

中国・上海で11月18日から2025年1月20日(月)までの間、「上海国際コメディフェスティバル」が開催されている。このイベントは、これまで計200以上の作品、約1,300公演が実施され、累計約90万人を動員。記念すべき10回目となる今年も吉本新喜劇＆人気芸人が参加。21日からの「よしもとコメディスペシャル」ではネタと新喜劇を披露し、大いに盛り上がった。最終日となる24日には、間寛平GMも登場。寛平GMは、昨年に続き『演芸大世界・第十回 上海国際コメディフェスティバル芸術委員会メンバー』にも就任し、受賞プレゼンターを務めたほか、挨拶も行った。今回は「よしもとコメディスペシャル」最終日の様子をレポートする。 【写真を見る】「上海国際コメディフェスティバル」の「よしもとコメディスペシャル」最終日の様子 今回の「よしもとコメディスペシャル」には、「上海国際コメディフェスティバル」の開幕公演に出演していたアキナ(山名文和、秋山賢太)、しずる(KAƵMA、村上純)の2組のほかにも、藤崎マーケット(トキ、田崎佑一)、もりやすバンバンビガロ、テンダラー(白川悟実、浜本広晃)、ネルソンズ(和田まんじゅう、青山フォール勝ち、岸健之助)、5GAP(クボケン、トモ)、パンクブーブー(佐藤哲夫、黒瀬純)といったメンバーが参加。コントや漫才、諸芸で会場を沸かせた。 ●まずはネタで上海から爆笑をゲット！ この日は藤崎マーケットのネタからスタート。3番手に登場したもりやすバンバンビガロとともに、イベント初日から出演しているとあって、余裕を感じられるステージ。どちらも大いに会場を沸かせる。 ネルソンズはコント「結婚式」。和田まんじゅうの一発目のセリフを中国語にして爆笑をゲットする。3人とも本人たちにピタリと合ったキャラクター、細かな動き、セリフなど、計算されたコントに、会場からは連続で笑いが。驚きの展開に拍手が起こるシーンもあるなど、盛り上げた。 昨年もクボケンのコミカルな動きなどで大爆笑をゲットしていた5GAP。今回もインパクト抜群の登場で早速会場を盛り上げると、動きや見た目だけでなく、やりとりでもしっかり笑わせる。ネタのなかに上海を盛り込むなど、昨年以上の爆笑を生み出すと、ラストは選ばれた観客がトモの頭を使ったテーブルクロス引きに挑戦。見事成功させると、会場は大歓声に包まれた。 ネタコーナーのトリはパンクブーブー。まずは中国語で挨拶、会場から拍手を浴びると、ネタへ突入。持ち味のテンポのよさはそのまま上海でも受け入れられ、爆笑を連発する。しゃべりだけでなく、動きも合わせて笑わせるさすがのステージで、ラストはショートコントも見せてくれた。 ●また上海でお会いしましょう！ 吉本新喜劇も座員たちがのびのびと演じている姿が印象的。笑いをプラスするアドリブが散りばめられていたほか、期間を通じて劇中の「上海ラブ～！」のセリフでは拍手が、そして松浦の歌では合唱で盛り上がった。 エンディングでは、出演者とともに寛平GMがステージへ。「どうも、ありがとうございます！」と挨拶すると大歓声。「温かいお客さんやなぁ、おもしろないのに笑うてくれて」とひとボケして、会場を盛り上げると、改めて「すごいな、みんなおもしろかった」と出演者たちを称賛。そして自身の言葉が通訳されることに気が付き「アヘアヘウヒハを訳して」とお願いして笑わせる。 藤崎マーケットは「大好きなモノマネが伝わってよかった」と話すと、「ひとつだけ」とさらにモノマネを披露。ネルソンズは和田が猛勉強して中国語のセリフを覚えたことを明かし、改めて拍手を浴びると、負けじと寛平も一つだけ覚えたと「カイーノ」を中国語で披露。もりやすはファンから大きなお花をいただいた、と会場にお礼。5GAPも中国語でモノマネを見せると、パンクブーブーは「お客さんが本当にあたたかい、また上海でお会いしましょう！」と呼びかけた。ラストは寛平が「たくさん入っていただいて、盛り上げていただきまして、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします！」と期待を込めた。 ●みんなで中国に住む、くらいの気持ち！ 公演後には寛平GM、パンクブーブー、5GAP、酒井藍が囲み取材に。寛平はメンバーを見ながら「ホンマにすごいな、ようウケてたから、ビックリしました」と話すと、「ビックリしないでください！」とツッコミが。しかし「普通の笑いかと思ったらドカンとくるから、ホンマにすごいなと思った、新喜劇もあんなにウケるかっていうくらい」と驚きの表情。そして「ありがたいねぇ、これからは中国やな」と話すと、全員が口々に「みんなで住みましょう」と言いつつ「それくらいの気持ちで」と笑わせる。 パンクブーブーは、黒瀬がお客さんのノリが日本とは違う、みんなといっしょに楽しむのが温かいと思った、最高でしたと振り返ると、佐藤も僕らのことを知ってくれているお客さんがけっこういたのがうれしかったと笑顔。2年連続参加の5GAPは「昨年もすごかったけど、今年はまた全然違う盛り上がり」とトモ。そして25周年ということで上海のファンが作ってくれたオリジナルグッズをもらったことを明かす。クボケンも「待ってましたみたいな反応があったので、徐々に階段上がってるかなと思います」と話すと、ベルをチーン。すかさずその音に反応して拝み始めた寛平は5GAPのステージについて「見てていっしょにやらせてほしいと思った」と絶賛。5GAPの2人が来年いっしょに、とオファーするシーンもあった。 ●あの新喜劇座員に現地からのオファーが!? 酒井は、期間中に上海滑稽劇団という現地の劇団と座談会を行ったそうで、そこで清水啓之が気に入られて「上海に残ってくれ」と言われたというまさかのオファーを明かす。「もしかして引き抜かれる可能性も...」と話すと、寛平も「行ってもらおう！」とノリノリ。来年も上海に来たい？ という質問には全員が来たいです！と即答。寛平は「中国の人が喜ぶネタで来たいよな」と話すと「全部中国語でやろうと思ってる」と宣言するが、すぐに「ウソをつきました」と頭を下げ、笑わせた。最後に寛平は、改めて上海のファンに感謝を伝えると「ちょっとずつでも知ってもらいたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします、また来年よろしく～！」とアピールした。