わずか1戦で異例の世界ランク入りした吉良大弥、赤髪でプロ2戦目へ 「親しまれるチャンピオンを目指したい」
プロボクシングのフライ級8回戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が30日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。WBA世界同級15位の吉良大弥(21)=志成=はリミットより100グラム軽い50・7キロ、ベネズエラ同級4位のオルランド・ピノ(38)=ベネズエラ=は50・5キロでともに1回でパスした。 プロ2戦目で初めて8回戦に臨む吉良は「多分この階級がベストの階級なんかなって思います。今回もしっかり倒す」と意気込んだ。27日に髪の毛を赤色に染め、「イメージのカラーみたいなのがあったらなんかいいかなって思って、やってみました」と好きな色だという赤髪でリングに上がる。 アマチュア3冠で、6月のプロデビュー戦ではスーパーフライ級6回戦を闘い、コムサン・カエウルエアン(タイ)に1回KO勝ち。わずか1戦で異例の世界ランキング入りを果たした。デビュー戦後はWBA世界バンタム級新王者の堤聖也(28)=角海老宝石、前WBA世界同級王者の井上拓真(28)=大橋=らとスパーリングを重ね、世界トップレベルを体感してきた。「最終的に倒せたらいいですけど、流れの中で倒すぐらいの気持ちでやっていきたい」と2戦連続KO勝利を狙う。 18日には東京・目黒区の志成ジムでインターネットテレビのABEMAボクシングチャンネルのユーチューブ企画の公開収録に臨んだ。元WBC世界フライ級王者の内藤大助氏(50)と対談などを行い、吉良は「内藤さんみたいな親しまれるチャンピオンを目指したい」とファンに愛される世界王者になることを誓った。 興行はABEMAで午後6時から無料生配信される。吉良のアマチュア戦績は52戦46勝(16RSC)6敗。ピノのプロ戦績は17戦15勝(9KO)2敗。(尾﨑陽介)