（写真：PHILE WEB）

（株）PDNは、同社が取り扱うカナダ・BLUESOUND（ブルーサウンド）より、エントリーとなるネットワークプレーヤー「NODE NANO」を12月2日に発売する。価格はオープンだが、市場実売価格は6万円前後。 同社のネットワークプラットフォームBluOSを搭載する最廉価のネットワークプレーヤー。CDジャケットより多少大きいサイズ感で、NODEよりもさらに横幅が小さくなっている。基本のネットワーク機能は上級機と共通だが、入出力系はよりシンプルに設計。Qobuz、Amazon Music、TIDAL等にも対応、「ストリーマーの入門機」として活用できるプロダクトとなる。 今回から新たにDSDの再生にも対応した（ファームウェアアップデートにより対応）。これまでBLUESOUNDはPCMのみしか対応していなかったが、新ファームウェアによりDSD11.2MHzまでに対応。DACチップには、これまでのTI製にかわり新たに「ES9039Q2M」を搭載。MQAのデコードにも引き続き対応する。 電源は新たにUSB Type-Cを搭載。アナログ出力はRCA1系統のみ、USBと光、同軸のデジタル出力も搭載する。NODEと比較するとHDMI ARC端子、サブウーファー出力端子などは省かれている。 フロントの少し斜めになった部分はタッチパネルとなっており、本体でのボリュームコントロールが可能。左側は2つのプリセットを設定可能で、ネットラジオのチャンネルやストリーミングのプレイリストなどにワンタッチでアクセスできる。 充電用のUSB A-Cケーブルと両端RJ45のLANケーブル、RCAケーブルが同梱される。また裏面のゴムを外せば壁掛け用としても使用できる。 ■NODE NANOの音質をチェック。音楽のグルーヴをしっかり引き出す PDNの試聴室にてNODE NANOの試聴も行った。スピーカーにはパラダイムの「Founder 40B」を組み合わせている。 BluOSアプリからQobuzがそのまま再生できるのも嬉しい。もちろん日本語での検索も可能だ（ただし日本語の検索では、一部楽曲がうまく表示されない場合もある模様。現時点では海外アーティストについては英語の検索も活用しつつの方が良さそう）。 ビリー・アイリッシュの「What I was Made for」ではビリーの声が中央にスッと立ち、広がり感のあるボーカルも情感豊かに描き出す。ジャズナンバーでは、ベースの小気味良い刻みもしっかり聴こえて、音楽のグルーヴをひきだしてくる。 BluOSアプリの使いやすさは折り紙つきで、あれもこれもとどんどん聴きたくなる楽しさに溢れている。Bluesoundは、ブランド設立当初よりストリーミングサービスとオーディオ機器の連携を模索してきた会社だが、Qobuzが日本で正式にスタートしたことにより、その音質を十全に味わえる環境がととのってきたと言えるだろう。 「NODE NANO」のサイズは143W×36H×143Dmm、質量は570g。AirPlay2、Spotify Connect、TIDAL Connectにも対応するほか、双方向のBluetooth aptX Adaptiveにも対応する。