激安EC「Temu」が答えた!“利用者が抱くギモン”。 安すぎるし、品質は大丈夫?様々な疑問をぶつけた。
プラットフォームのルールに違反したり販売する国・地域の要件を満たさない出品者には商品リストの掲載停止、違反を繰り返した場合はプラットフォーム利用禁止などのペナルティを科しています。 改善が見られない出品者については、プラットフォーム上で商品が目立たない状態が続き、消費者に発見されにくくなります。 ―― 消費者の目に見える品質問題は、レビューやアルゴリズムによって可視化して解決できる部分もあると思います。一方で、消費者から「見えない」品質問題にはどう対応していますか? 韓国ではTemuを含めたECプラットフォームで販売されている商品から発がん性物質が検出されたと報道されています。
商品の安全を担保するため、以下のような取り組みを行っています。メーカーがTemuに出品するにあたっては、必要な資料の提出に加え、規制および販売予定市場の現地法を遵守する誓約書への署名を求めています。出品後は商品概要、型番・ロット番号、商標名、定価、画像などの情報の提出を義務付けています。 もちろんそれで終わりではありません。販売している製品が事前に約束した通りであるか、抜き打ち検査を行っています。流通した後は顧客、メディア、規制当局からのフィードバックをつねに確認し、迅速に対応しています。
安全性を担保するこれら3段階の取り組みに加え、ルールに違反していたり販売を禁じられている商品をアルゴリズムで検知し、削除する技術も運用しています。特に悪質な業者は追放し、再登録できないようにしています。 ■利用者の声をどう受け止めているのか ―― Temuがこれだけ勢いがあるのは、その安さが消費者に受け入れられているからです。その一方、「安かろう悪かろう」の評判もついて回ります。どう受け止めているか、率直に聞かせていただきたいです。
Temuは手ごろな商品を求めるニーズに対して選択肢を提供しています。決して強制はしていません。進出した市場の消費者からポジティブな評価をたくさんいただいていますが、批判やクレームへの対応により注力しています。 私たちの使命はあらゆる人々が経済状況にかかわらず目標を達成することをサポートすることです。 「安かろう悪かろう」「安すぎて怪しい」という声に対しては、手ごろな価格と品質が両立できることを示し、誤解を払拭していきたいです。
前編はこちら:「激安EC「Temu」テレビやYouTubeで広告増える謎」
浦上 早苗 :経済ジャーナリスト