激安EC「Temu」が答えた!“利用者が抱くギモン”。 安すぎるし、品質は大丈夫?様々な疑問をぶつけた。
Temuを運営するPDDホールディングスは中国で9億人のユーザーを抱える「Pinduoduo(拼多多)」というECプラットフォームを運営しています。2022年にTemuをローンチしたときにはすでに強力なサプライヤーネットワークを築いていたため、海外の消費者にも最初から多くの商品を提供できました。 ■粗悪品やコピー商品への対策 ―― 安い一方で、品質は当たり外れが大きいとの声もあります。 非常に幅広い商品を扱っているのがTemuの強みである一方で、膨大な製品の品質をどう担保し、コンプライアンスを遵守していくかはEC業界全体にとって大きな課題になっています。
私たちは良い出品者を支援し問題のある出品者を淘汰する「コンプライアンスプログラム」の構築に会社を挙げて投資しています。販売数、リピート率、レビューのような情報を可視化することで、消費者がよりよい出品者を見つけられるようにしています。 具体的には販売数が多かったり、リピート率が高い「良質な」出品者をユーザーの目に付きやすいよう上位に表示したり、「人気ナンバーワン」「リピート率が高い出品者」というような目立つタグをつけています。商品のレビューはすべて、実際に購入したユーザーによるものです。
―― 日本にも「安かろう悪かろう」という言葉があり、安ければ品質が犠牲になっても仕方がない面がありますが、好きこのんで粗悪品を買う消費者はいません。粗悪品やコピー品を販売する出品者を淘汰するために取り組んでいることはありますか。 プラットフォームによっては広告料を払った出品者をトップに表示する仕組みを導入していますが、Temuは高品質の商品を販売して購入者から高い評価を得た出品者を優遇し、そうでない出品者の商品を消費者の目に届きにくくする「インセンティブ&ペナルティ」の仕組みによって、良質な商品が増える循環をつくろうとしています。