ロピア北海道初進出 食品スーパー競争が激化
今週のけいナビの特集は、食品スーパー「ロピア」の北海道初進出について。番組コメンテーターの平本健太・北大大学院教授と磯田彩実アナウンサーが、ロピアの店舗が置かれる札幌・西区の琴似エリアを訪れた。 ロピアを運営するのは神奈川県川崎市に本部を置くOIC(オイシ―)グループ。首都圏を中心に4月末時点で食品スーパーを91店展開、2024年2月期の売上高は前期比2割増の4126億円に上った。近年急成長が続いている企業だ。 ロピアが引き継ぐのが、道内からの撤退が決まったイトーヨーカドーの札幌市内3店舗(屯田、福住、琴似の各店)。そのうちのひとつ琴似店は、地下1階が食品と生活のフロアとなっていて、この部分が来春、ロピアとしてオープンする見通しだ。 ロピアとは一体どのようなスーパーなのか。横浜市内にある港南台バーズ店を訪れてみた。 まず目に付いたのは、大容量の食品。イチゴは3パックで777円、バナナは14本で499円(いずれも税抜き)だった。ちなみにロピアの店内にあるカートにはカゴを4つまで載せることができる。大容量商品が多いためだ。
総菜コーナーにも目を見張るものが。具材が大きすぎて皮で包み切れないというシュウマイに、顔ほどの大きさもある「モンスターバーガー」という商品も。夫婦と子ども2人というファミリー世帯を主なターゲットとしているため、「大勢でシェアできる大きな商品を多く用意している」(OICグループ広報)という。 一方、ディスカウント系と言われることの多いロピアだが、安さだけを売りにしているのではない。精肉店がルーツのため肉には強いこだわりがある。肉コーナーにはA5ランクの表示がある和牛がずらりと並び、手頃な価格で人気を集めていた。 なぜ価格を抑えることができるのか。その理由のひとつが大容量で販売していることだ。容量が大きいと品出しにかかる手間とコストを省くことができる。包装せずにそのまま陳列する商品が多いこともコスト削減につながっている。 そのほかにも飲料品を電気代をかけずに常温で販売する、決済は手数料を取られない現金のみにしているという特徴もある。コストを限りなく減らすことで売価を安く抑えるという工夫をしているのだ。