日銀が追加利上げ見送り…円安進み一時“1ドル157円台”に 賃金動向・米政策不透明感に慎重判断 消費回復へ賃上げ・所得増不可欠
多角的レビュー公表で非伝統的政策再評価を
堤キャスター: 金融の舵取りを担う日銀にとっては、悩ましい状態が続いているということですね。 経済アナリスト・馬渕磨理子さん: 日銀はかねてより、予告をしていた通りに「金融政策の多角的レビュー」を公表しました。これは、金利のない状態が続いた中で、日銀が行った非伝統的な金融政策です。 例えば、マイナス金利政策や、長期金利をピン止めする、イールドカーブコントロールなど、こういった政策の効果と副作用についての評価・分析を行い、さらに将来の政策運営に役立てていく目的で発表されています。 この中で、非伝統的な金融政策に関して、再び踏み切る可能性を残しているようなメッセージになっているんです。 アメリカはこの先利下げが限定的で、金利が上昇しやすくなり、世界的にも波乱が起きやすい状況があります。そうした中で日本においては、国債の買い入れについては、再び増やすことが選択肢としてあると思われます。 堤キャスター: 賃上げと消費の好循環が待たれます。 (「Live News α」12月19日放送分より)
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