フランス代表の「ジレンマ」をスペイン紙が指摘。攻撃陣に「再現性がない」【ユーロ2024】
UEFAユーロ2024(EURO2024)・準決勝が現地時間9日に行われ、フランス代表はスペイン代表と対戦する。この試合を前に、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が現地時間8日、フランスを率いるディディエ・デシャン監督は「深刻なジレンマを抱えている」と指摘した。 【決勝トーナメント表】サッカー ユーロ2024(EURO2024) フランスは今大会ここまで全5試合を戦い、挙げられたゴールはわずかに3つ。しかもそのうち2点はオウンゴールであり、1点はキリアン・エムバペによるPKだ。この状況について、『ムンド・デポルティーボ』は「根深い問題を抱えていることは明らかだ」と指摘する。 同メディアはその理由のひとつに「デシャン監督が抱えるジレンマ」を挙げる。それはすなわち、フランス代表キャプテンでエースのエムバペが「鼻を骨折し、期待を大きく下回るパフォーマンスを見せているにも関わらず、デシャン監督にとって完全にアンタッチャブルである」という点だ。 『ムンド・デポルティーボ』はフランスのオフェンス陣について「再現性がない」と見解を述べ、中盤や最終ラインと比べて「全く対照的である」と指摘する。実際、5試合とも全く顔ぶれが変わらないDFラインと比較すると、フランスの前線はスタメンが安定しない。 同メディアはフランスがスペイン戦に対して「3トップで臨むだろう」と予想しているが、「デシャンが頭の中で何を考えているのかはほとんど謎である」とも述べている。エムバペのコンディションは憂慮されるポイントだが、不調であっても指揮官が頼りたくなる実力もまた確かだ。 データサイト『FotMob』によると、ゴール期待値や90分あたりの枠内シュート数でチーム内トップの値を叩いているのは、他ならぬフランス代表キャプテンである。
フットボールチャンネル編集部