”雷神の力を得て幸運になれる” 数十年に一度だけ咲く「アガベ・ポタトラム」が開花/京都・福知山市
数十年に一度だけ花を咲かせ、生涯を終えるという「アガベ・ポタトラム」が、京都府福知山市下地のムトベース内のカフェで開花した。メキシコ原産のリュウゼツラン科の多肉植物で、和名は「雷神」。愛好家の間では「花が咲く場面に出会えれば、雷神の力を得て幸運になれる」とされていて、訪れた人らが写真に収めている。 同施設では、2022年3月にカフェのオープン祝いとして贈られたアガベ・ポタトラムを1株置いている。7月上旬に葉の真ん中から茎が伸び始め、8月8日に咲いた。茎の先に花火のように広がる黄色い花を複数付けていて、高さは1・6メートルほど。花が開いてから枯れるまで1週間ほどで、まだつぼみのものもあり、8月いっぱいは咲く見込み。 カフェ担当の川元結衣さん(24)は「最初は花が咲くと知らなくて驚きました。調べると『幸運の花』と知って、思わず撮った写真をスマホの待ち受け画面にしました」と目を細め、「ぜひ見に来てもらえたら」と呼びかけている。 アガベ・ポタトラムは開花後に枯れて、種を残す。三段池ラビハウス植物園は「酷暑に危機感を持ち、子孫を残すために咲いたのかもしれません」と話している。