東京は立民酒井氏、8氏を破る 自民が候補者擁立せず、混戦に
衆院東京15区補欠選挙は28日投開票され、立憲民主党新人の元江東区議酒井菜摘氏(37)が、無所属新人の前参院議員須藤元気氏(46)ら8人を破り、初当選した。自民党が独自候補を擁立せず、野党候補が乱立する中、党幹部も応援に入り混戦を制した。 【表】衆院3補選の主な擁立状況
補選は公選法違反事件で有罪が確定した柿沢未途前衆院議員=自民離党=の辞職に伴う。東京15区選出の国会議員が2人続けて逮捕され、クリーンな政治と信頼回復が焦点だった。投票率は40.70%で、過去最低だった2017年の55.59%を14.89ポイント下回った。 酒井氏は事務所で「利権やお金で動くのではなく、国民の声を受け止めて動くまっとうな政治を掲げ、一定の理解をいただけた」と述べ、支援者らに頭を下げた。 酒井氏は看護師や助産師の経歴、がんの闘病経験を基に子育て支援などを訴え、幅広い層に浸透。共産、社民両党の支援も受けた。江東区議2期目の途中で昨年12月の江東区長選に立候補したが敗れた。