渾沌とした大量のSNSをブラウザ「Vivaldi」でスマートに管理
イーロン・マスクがX(旧ツイッター)でますます混乱を起こしているため、多くのユーザーが代わりとなるSNSを求めている。Threads(スレッズ)、Bluesky(ブルースカイ)、Mastodon(マストドン)などが、その受け皿になろうと競い、勝者が決まるまで多くの人が複数のSNSを使い分けているが、それらすべてを把握するのは大変だ。 【画像】スマートにSNSをモニターするVivaldiの機能「ウェブパネル」 そんなユーザーに最適な、ブラウザが「Vivaldi(ビバルディ)」だ。スレッズでのメンションを確認やInstagram(インスタグラム)への投稿、Xのトレンドをチェックも、VivaldiならさまざまなSNSを横断できるすばらしい機能がある。 ■「ウェブパネル」でSNSをモニター Vivaldiには「ウェブパネル」という独特な機能がある。これはデフォルトでウィンドウの左側に表示される開閉可能な領域で、ユーザーはSNS(あるいはその他のウェブサイト)で何が起きているかをここでモニターできる。 それぞれのSNSごとに専用のウェブパネルを作ることが可能で、ブラウザの左端にあるサイドバーに表示されるそのサイトのアイコンをクリックして開くことができる。 ウェブパネルは、メインウィンドウで閲覧しているサイトと並べて開いておくことができる。たとえば、スレッズのフィードを見ながら、ニュースサイトを閲覧することもできる。これは、ライバルのブラウザArcのように、サイトを簡単に開くことはできても、フルウィンドウとして開くものと比べて明確な優位点となる。 スレッズやWhatsAppといった一部のSNSは、Vivaldiのウェブパネルアイコンの上に通知の数を表示するので、未読のメッセージや警告がいくつあるかも見ることができる。 別のSNSに切り替えたい時は、左端のサイドバーでそのSNSのウェブパネルアイコンをクリックすればよい。
自動でSNSをリロード、モバイルのようにすっきり見やすい
自動でSNSをリロード、モバイルのようにすっきり見やすい 一般的なブラウザのタブで複数のSNSを表示するのと何が違うのか? そう、タブではなくウェブパネルを使うことには、いくつか利点がある。 まず、ウェブパネルは、定期的にリロード(再読み込み)するように設定できるので、最新コンテンツを見るために自分でリロードする必要がない。たとえばスレッズは、ブラウザ内でメンションを自動的にリロードする頻度があまり高くないが、Vivaldiであればウェブパネルアイコンを右クリックして毎分自動的にリロードするよう設定できる。 さらに、ウェブパネルは非常にスリムで、ほとんどのSNSをモバイルブラウザと同じビューで見ることができる。私にとっては通常のブラウザ画面よりずっとすっきりして見やすい。デスクトップ画面でしか使えない機能を利用したい時は、ウェブパネルアイコンを右クリックして「開く>新しいタブ」を選ぶことで、いつでもメインウィンドウでサイトを開くことができる。 しかし、SNSをウェブパネルで見る最大の利点は邪魔にならないことだ。メインブラウザのタブを増やすことがもなく、ワンクリックで画面から隠すことができる。たとえば、1時間に1回チェックして、自分の仕事や生活に戻るといった使い方ができる。 ■ウェブパネルにSNSを追加するには VivaldiのウェブパネルにSNSを追加するのは簡単だ。メインウィンドウでSNSを開いたら、左端のサイドバーにある「+」アイコンをクリックすると、開いているサイトのURLが自動的に表示されている。URLの右側にある「+」をクリックすると、ウェブパネルとしてサイドバーに追加される。 SNSはいくつでも好きなだけ追加できるので、Xの後どこへ行くかを決めるまでいくつでも試すことができる。実際に乗り換えるかどうかは別の話だが。
Barry Collins