【勉タメジャンプ】編集・本田氏登場!楽しく学べる学習漫画雑誌の裏話をお届け
編集・本田氏
『ハイキュー!!』『暗殺教室』『Dr.STONE』など数々のヒット漫画を生み出した少年ジャンプ編集者。2児の父で、やまみとは同期。 元りぼん編集者・トミーさんに続くゲスト第2弾は、少年ジャンプ副編集長・本田氏。現場を離れて時間ができたことを生かし、自身の子どもにも読ませたいと思える学習漫画、『勉タメジャンプ』を創刊! 小学生の子を持つ方も多いLEE読者にもピッタリということで、じっくり取材させてもらいました。実はやまみと本田氏は会社の同期。内定時代から数えると15年以上の付き合い……ということで、遠慮なく気になることを聞いちゃいます!
勉強+エンタメ=”勉タメ”で、学ぶ楽しさに開眼! 『勉タメジャンプ』
楽しみながらさまざまなジャンルへの知的好奇心が育つ、『少年ジャンプ』が本気で作った学習漫画雑誌。豪華な連載陣に加えて、ボードゲームや実験キットなど毎号クオリティの高い付録も見逃せない! ’23年4月に創刊され、現在5号目。’24 Vol.2 ¥1290 集英社 やまみ(以下や) 創刊時にLEEweb『暮らしのヒント』で話を聞いて以来なので、約1年半ぶりだけど、その後反響などはどうですか? LEE読者からも、子どもが毎号楽しみに読んでいるという話や、Boichi先生の単行本を買いましたという声を聞いたよ。 本田(以下本) そうそう、連載してきたものがこの夏に単行本になったこともあって、併せて手に取ってもらえる機会が増えたかな。 や うちの子たち(小6息子&小1娘)も愛読してる。人体の不思議やピラミッドの秘密、生物に英語に漢字……モチーフは勉強チックなのに、漫画の力でおもしろく読めるところがさすが! 大人が読んでも「へ~知らなかった!」と思えることも多くて、気付いたら親も一緒に楽しんでたよ。動画編集の一連の流れがわかる『絶対作れる! YouTube教室潜入記』を読んだ娘は、「動画撮りたい! 編集したい!」って言ってきて、夏休みに親子で実践したのもいい思い出。 本 そう言ってもらえると嬉しいです。子どもには、人生を味わうためのセンサーを磨いてほしいなと思っていて。中学受験に役立つとか明日のテストに出るとか、そういうことじゃなくても、長い人生を楽しく生きて、味わい尽くすための力をつけてほしい。知的好奇心を刺激して、「知らないことを知るっておもしろいな」って思ってもらえたら、成長してどういう道を歩んでも、根幹の部分で大丈夫な気がするんだよね。 や 人生を味わうセンサーを磨くって、めっちゃいい言葉!(メモメモ) 本人には言わないようにしているけど、うちの子勉強しないな~ってずっと思っていて……時々不安になるんだよね。 本 うちもしないよ(笑)。そもそも『勉タメジャンプ』を創刊したのも、勉強しない・本を読まない自分の子どもたちに、なんとか学びや読書の面白さを知って欲しい!と思ったのがきっかけだし。でも学習漫画って高いから、買ったのに全く読んでくれないとなると目も当てられなくて。”学習漫画雑誌”という形にすれば、掲載作品のどれかには興味を持ってくれるだろうと(笑)。 や 確かに! しかも親の予想を裏切って、意外な作品に夢中になったりするんだよね。 本 そうそう、そういうときこそ、子どもを観察する絶好のタイミング。お、この子はこういうものに興味があるんだな、こういうことになら積極的に取り組むんだなとか。あとは親がそっと、関連する専門書やコンテンツなど、もう一歩踏み込んだ内容のものを渡してあげる。きっかけを見つければ、子どもの”好き”ってぐっと伸びると思う。 でもひとつ言いたいのは、”うちの子は何に触れさせても反応がイマイチだな”と思っても、焦らなくていいんじゃないかな。今目の前にいる子どもが何にも興味ないような態度だったとしても、この先何かの機会にパッと経験と興味がつながって、一気にその分野に夢中になるかもしれない。焦らず長い目で見てあげられたらいいよね。 や 確かに私も、つい結果や反応を求めて焦りがち(反省)。本田君……出会った頃はお互い学生だったのに、いつの間にこんなに良いパパに(涙)。そう思うと、子どもが何を好きか、何に興味があるかまだわからないときこそ、いろんな要素が入った『勉タメジャンプ』って最高だね。さまざまなジャンルの知的好奇心をくすぐられるから、子どもへの”興味の種まき”みたい! 次号は10月発売とのこと。どんな内容なの? 本 次は「宇宙特集」です。付録は宇宙飛行士が試験でやるといわれている、絵のない真っ白なパズル。家族で楽しめるよ。 や おもしろそう! 未来の宇宙飛行士が生まれるきっかけになるかもね。『勉タメジャンプ』、これからも楽しみにしています!