シンエンペラー

　アイルランドの「アイリッシュチャンピオンＳ」（ＧⅠ・芝２０００メートル）は１４日、レパーズタウン競馬場で行われ、日本から参戦したシンエンペラー（牡３歳、栗東・矢作）は強豪相手に善戦し、３着に入った。勝ったのはＧⅠ初挑戦だった英国の３歳馬エコノミクス（牡３歳）、連覇を目指したディープインパクト産駒で地元のオーギュストロダンは２着だった。 　シンエンペラーは道中は中団。８頭立ての少頭数ながらタイトなレースとなり、直線では進路がなく、切り替えるシーンも。苦しい形になりながら最後には根性を絞り出すかのように伸びて３着に食い込んだ。 　騎乗した坂井は悔しそうな表情で「厳しいレースでした」と振り返ると「勝てなかったのは悔しいですが、悲観するような内容ではなかった」と前を向いた。 　次走は予定通りに全兄ソットサスが勝ったフランスの「凱旋門賞」（ＧⅠ・１０月６日・パリロンシャン・芝２４００メートル）へ。矢作師は「まだ７、８割という（状態の）中で頑張ってくれた。適性のある馬を連れてくれば通用するという手応えをつかめた」と大目標となるステージへの好感触を伝えた。 　◆ラファミリアは８着　シンエンペラーの同行馬として遠征しているラファミリア（牡３歳、栗東・矢作）は１４日、アイルランド・レパーズタウン競馬場で行われた「キルターナンＳ」（ＧⅢ・芝２４００メートル）に出走し、１０頭立ての８着だった。