上皇后さま、けさ手術無事終了…上皇さまがお見舞いに 7日に「右大腿骨上部の骨折」と診断
日テレNEWS NNN
7日、「右大腿骨上部の骨折」と診断された上皇后さまは、入院先の東大病院で8日朝に手術を無事終えられました。 ◇ 8日午後3時半ごろ、手術を終え入院中の上皇后さまを見舞われるため、上皇さまが東大病院に向かわれました。
約40分後、病院から出てこられた上皇さまの表情は、明るくやわらいだようにも見えます。上皇后さまのご様子に安心されたのでしょうか。病院では医師から手術の様子や今後について説明を受けられたということです。 上皇后さまが右脚にケガをされたのは6日の夕方、お住まいの仙洞御所でのことでした。宮内庁によると、上皇后さまは平らなところに立っていた際、バランスを崩され転倒。側近によると、転んだ後は「痛みがある」ということで、車いすに乗られていたということです。
7日、病院で検査を受けられたところ、右大腿骨上部の骨折、右のふとももの骨が折れたと診断された上皇后さま。8日午前5時に病室から手術室に入り、手術を無事終えると、午前7時半ごろ、病室に戻られたということです。 上皇后さまは転倒された前の日、上皇さまとともに演奏会を鑑賞。会場に到着した際には、しっかりとした足取りで車を降りる、元気な姿を見せられていました。側近によると、上皇后さまは転倒される前、足の痛みはなく、骨粗しょう症もなかったということです。
今年はほかにも各地を訪問された上皇ご夫妻。5月には栃木県日光市へ… 上皇后さま 「こちらの桃色のは、クリンソウ」 8月には長野県軽井沢町でしっかりと手をつなぎ… 上皇さま 「大丈夫?」 足元を気遣いながらキャベツ畑を散策されました。今月20日には90歳、卒寿の誕生日を迎えられる上皇后さま。いつも通りに過ごされる中で起きた今回の「右大腿骨上部の骨折」について、医師は…
慈恵医大附属第三病院 整形外科診療部長 藤井英紀医師 「大腿骨(だいたいこつ)の上側の骨折は非常に整形外科でも扱うことが多い」 「(Q.上皇后さまについて)しっかり歩いていらっしゃいますし、普段から(健康に)気をつけられていたことで、軽い骨折で済んでいると思います。骨が弱ければ、もっと複雑に折れていたかもしれない」 今回、上皇后さまが受けた、「骨接合術」という金属などの器具で骨の折れた部分を固定してつなぎあわせる手術については… 藤井英紀医師 「しっかり骨接合がなされていれば、体重がすぐにかけられる状態になっていると思います。歩行器や平行棒を使って、徐々に歩く練習。だんだん歩けるようになってくれば、外を散歩するような状況になってくる。6週間も過ぎてくれば元の生活にちょっとずつ近づけるようになってくる」 ◇ 上皇后さまは今後、リハビリなどを行い、経過を見ながら1週間から2週間入院される予定です。