「僕たちは民衆なのに、権力者目線で戦争を語りすぎている」戦争の痛みを描き続ける塚本晋也監督が『ほかげ』と森山未來に託した平和への祈り
塚本晋也
1960年1月1日生まれ。東京出身。14歳で初めてカメラを手にする。80年『鉄男』で劇場映画デビュー。この作品でローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。以降、国際映画祭の常連となり、多くの映画賞を受賞。ヴェネチア国際映画祭とは縁が深く『六月の蛇』(2002)はコントロコレンテ(のちのオリゾンティ部門)の審査員特別大賞、『KOTOKO』(2011)はオリゾンティ賞を受賞。『鉄男 THE BULLET MAN』(2009)『野火』(2014)『斬る、』(2018)はコンペティション部門出品。『ほかげ』はオリゾンティ・コンペティション部門に出品された。俳優としても活動しており、自作への出演のほか、『殺し屋I』(2001)『シン・ゴジラ』(2016)『沈黙―サイレンスー』(2016)などがある。
森山未來
1984年8月20日生まれ。兵庫県出身。5歳からダンスを学び、15歳で舞台デビュー。2013年には文化庁文化交流使としてイスラエルにダンサーとして1年滞在した。その後も国内外でダンサーとして精力的に活動をしている。俳優としての主な出演作品は『世界の中心で愛を叫ぶ』(2004)『モテキ』(2011)『怒り』(2016)『オルジャスの白い馬』(2020)『アンダードッグ』(2020)など。最新作は『大いなる不在』『iai』(いずれも2024年公開予定)
『ほかげ』(2023)上映時間:95分/日本
戦後。女(趣里)は半焼けになった居酒屋でひとり暮らし。身体を売ることで生活をしている。その居酒屋に空襲で家族を失った少年(塚尾桜雅)と復員兵(河野宏紀)が居ついてしまい仮の家族のように。しかし、少年はテキ屋(森山未來)に仕事をもらったと女の家から出ていく。しかし、少年はテキ屋の旅の目的を知らされていなかった……。 2023年11月25日(土)より、東京・渋谷ユーロスペースほか全国順次公開 配給:新日本映画社 ©2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER 公式サイト:https://hokage-movie.com