竹田城跡イメージした字体、朝来市の企業が開発 美しさと力強さが特徴 ふるさと納税の返礼品に
国史跡・竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町竹田)をイメージしてデザインした毛筆文字の「竹田城跡フォント」を、朝来市の企業が開発している。来年2月に完成する予定で、同市のふるさと納税の返礼品として提供する。城跡の壮大な美しさなどをイメージした書体データで、一般販売もする。(小日向務) 【写真】壮大な美しさなどをイメージした毛筆フォント 新しいフォントの開発に取り組むのは、書体のデザインを手がける「ウェブフォントジャパン」(同市和田山町東谷)。神戸市で別のIT企業を創業した後、4年前に帰郷した片岡正さんが新たに設立した。書体開発のほか、コワーキングスペース「オーラ」の運営などをしている。 竹田城跡フォントは、美しさと力強さを兼ね備えた書体が特徴で、城跡の石垣を思わせる正方形に整えた。「地域の活性化にフォント制作で貢献したい。使用するだけで、文書や作品に格調高い雰囲気を与える」と同社。年賀状や案内状などのほか、ウェブサイトやポスター、パッケージなど幅広い活用を想定している。 同社は、竹田城跡の誘客の一環で同フォントを開発した。朝来市の協力を受け、毛筆デザイナーに提案された10作品以上の中から同社が選択。「国史跡のためのフォント開発は、全国でも初めてではないか」と話す。 同市はフォントをふるさと納税の返礼品に採用。書体のデータを収めたUSBメモリーをきり箱入りで提供する。寄付金額は5万円。同社のホームページから一般販売の先行予約(1万5千円)も受け付けている。同社TEL079・668・9027(オーラ内)