嫌な臭いが充満して最悪…… 誰でもできるキャンプのゴミ持ち帰り対策の最適解とは
キャンプ場によってはゴミステーションが設置されておらず、ゴミの持ち帰りが必須の場合もあります。しかし、生ごみなどの臭い対策をしないと帰りの車内が悲惨な状態になることも……。そこで今回は、ゴミを持ち帰る際の「ひと工夫」をご紹介します。 【写真】誰でも簡単にできるゴミの持ち帰りの消臭対策を見る(全7枚)
水とお酢で即席の臭い対策スプレーが完成!
まず意識したいのは、「水漏れの防止」と「臭いの漏出防止」の2点。しっかり密閉して臭いを漏らさないようにすれば、移動時の臭い対策はもちろん、設営地などで野生動物の接近も防ぐことができます。汚れが付いたままゴミ袋に入れるのではなく、水で洗って汚れを落としてからゴミ袋に入れるのもポイント。 生ごみの場合は、ゴミ袋を二重にして対策します。厚みのあるチャックつきの袋など、密閉できるものを使うのもおすすめ。割り箸を捨てる時は、袋に穴が開かないように小さく折ってから入れましょう。 水気のある生ごみには、灰を混ぜると水分を吸ってくれる効果があります。ほかにも、消臭スプレーを振りかけておくことも対策のひとつ。消臭スプレーを忘れてしまった場合は、お酢と水を1対2の割合で混ぜたスプレーで代用できますよ。
ゴミの持ち帰りに活用できるアイテム
ゴミをスマートに持ち帰るために活用したいアイテムが「クーラーボックス」です。ゴミ袋を入れて持ち帰れば、見た目も気になりません。ゴミを入れる際は、氷を足して冷えた状態を保っておくと臭いの発生を抑えられます。 その他には、防水バッグを持参しておくとゴミの持ち帰りに使えて便利。中身が見えにくく、汚れても洗って清潔に保つことができるのでぜひ試してみてください。また、車内に防水シートやビニールシートを敷いておけば車内の汚れ付着の防止に。ルーフボックス付きのクルマなら、ルーフボックスにゴミ袋を入れて持ち帰る方法もおすすめです。
事前にできる「ゴミを減らす」ための工夫
ゴミの持ち帰り対策として、なるべくゴミが出ないようあらかじめ準備しておくことも大切。キャンプでは屋外での料理も楽しみのひとつですが、食材をそのまま持ち込んで調理をすると持ち帰るゴミが増えてしまいます。野菜はあらかじめカットしてタッパーに入れておいたり、肉は下味を付けて保存袋に入れたりすると、野菜くずやトレーなどのゴミも減らせてかさばりません。 食器類は使い捨ての紙製ではなく、プラスチック製にして繰り返し使うようにしましょう。紙製の場合、使うたびにゴミになるのがネック。毎回きれいに洗って繰り返し使うことで、エコになるだけでなく臭いも気になりません。 もうひとつ大切なポイントが、持参した食材を使い切ることです。あらかじめしっかり食事の計画を立てておき、「ボリュームが足りないかもしれない」と不安になる場合はレトルト食品をセレクト。無駄な食材を持ち込む必要がなく、食べなかったとしてもそのまま持って帰ることができます。 少しの工夫で、ゴミの持ち帰りもストレスなくおこなえます。キャンプ場のマナーを守って、楽しい時間を過ごしましょう。
野中陽平