「言葉」も魅せた大谷翔平 ターニングポイントで残した印象的なメッセージで移籍1年目振り返り
プレーだけでなく「言葉」でも魅せたドジャース大谷翔平。ターニングポイントで残した印象的なメッセージで移籍1年目を振り返ります。 【動画】大谷翔平 ファンを前に英語でスピーチ、大歓声をあびる ◇ ◇ ◇ 「良い時も悪い時も、ずっと支えていただいたエンゼルスファンの方々は、かけがえのない存在です。エンゼルスで過ごした6年間は、この先も自分の胸に刻まれていくものです」(=23年12月9日 6年間プレーしたエンゼルスからFAでドジャースへの移籍をインスタグラムで発表) 「私にメジャーリーガーとしての最初のチャンスを与えてくださったエンゼルスの皆さん。本当に今振り返っても素晴らしく、大切で忘れられない。そんな6年間を、そんな思い出をありがとうございました」(=12月14日、ドジャース入団会見の冒頭あいさつ。ここでも6年間を過ごしたエ軍へ感謝の言葉を並べる) 「基本的に(あいさつは)自ら行きます。いろんな人にあいさつするので、2回目のあいさつに行かないように。一発目で覚えられるように。もし(2度目)行った時は勘弁して欲しいなと思います」(=24年2月9日、新天地で初のキャンプイン。コミュニケーションは自ら行くか、待つかの質問に) 「決め手…。う~ん、何でしょうね。特にこれというのはないというか。一緒にいて楽しいですし、なんとなくずっと(一緒に)いることを想像できたんじゃないですかね」(=2月29日、自身のインスタグラムで結婚を発表=後に元女子バスケットボーラーの田中真美子さんと判明=した後の会見、結婚の決め手を聞かれ悩んだ末の言葉) 「正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、うまく言葉では表せないような感覚でこの1週間くらいはずっと過ごしてきたので。今はそれを言葉にするのは難しい」(=3月25日、元通訳の水原一平氏の違法賭博問題で、事件発覚後初めての記者会見。公私ともに支えてきた相棒の裏切りに心境を吐露) 「いろいろあったので、隣に誰かいるかどうかはだいぶ違うと思いますし。そういう意味では『ああ、いてくれてよかったな』って思う時はあったかな」(=4月8日、元通訳の水原氏の違法賭博問題発覚から約2週間、環境の変化を問われて真美子夫人、愛犬デコピンの存在に感謝) 「車を欲しいって言ってたので、本人にも喜んでもらって良かったです。笑ってもらうことが一番なので、また何かあればやりたいと思います。(本物の車は)ワールドシリーズで勝てたら考えます」(=5月4日、ロバーツ監督にサプライズでおもちゃのポルシェをプレゼント。ワールドシリーズ制覇達成でポルシェ贈呈は?) 「難しい状況の中で、本当に好きで(野球を)やってくれたら、それだけでうれしいですし。本当に今日は良い思い出になってくれたら、それで十分かなと思います」(=5月16日、自身のボブルヘッドデー。球団から真美子夫人の始球式を提案されたが断り、心臓など4度の手術を受けながらもプレーするアルバート・リー君=当時13歳=に始球式をプレゼント) 「オリンピックは普段野球を見ない人も見る機会は当然増えてくる。そういう意味では野球界にとっても大事なことかなと思うので。個人的にも出てみたいなっていう気持ちはあります」(=7月15日、球宴前日イベントで28年ロス五輪出場への意欲を語る) 「うれしいっていうよりホッとした感じが…。勝てて、打てて良かったなっていうのがまず。興奮っていうよりかは、ホッとした感じの方が強かった」(=8月23日、史上6人目の「40-40」を劇的なサヨナラ満塁本塁打で決める。インタビューではT・ヘルナンデスにウオーターシャワーを浴びる) 「僕がだいぶ緊張していたんですけど、なんとかきれいに決めてくれて良かったです。素晴らしかったですね。何か良いおやつを買ってやりたいなと思います。(デコピンは)家族ですね」(=8月28日、本拠地ドジャースタジアムで愛犬デコピンが始球式。“ストライク投球”に胸をなで下ろす) 「本当にエンゼルスファンの人たちに感謝しかないので。本当にここ(エンゼルスタジアム)で今年もプレーできたっていうのが、一番今日は良かったんじゃないかな。本当にプレーできたことが特別」(=9月3日、6年間を過ごした古巣エンゼルスの本拠地エンゼルスタジアムにて。エ軍ファンから大歓声で迎えられる) 「うれしさと安堵(あんど)と、記録を作ってきた先輩方へのリスペクト、そういう気持ちです。一生忘れないと思いますし、自分のプレーしてきた球場の中で、すごく好きな球場になったんじゃないかなと思います」(=9月19日、6打数6安打3本塁打2盗塁の活躍で51本塁打&51盗塁に到達。23年WBCで世界一に輝いたローンデポパークで史上初の「50-50」を達成) 「ファンの人が何より特別じゃないかなと思う。そういう瞬間っていうのをホームで迎えることができて、ファンの人たちにとっても、僕たちにとっても最高だったと思います」(=9月26日、ドジャースタジアムで地区優勝を決める。自身初のシャンパンファイト) 「結構落ち込んでたので、『勝ってよかったな』って。フフフッ。また次に向けてしっかりと切り替えて、次は素晴らしいピッチングができるんじゃないかなと思います」(=10月5日、山本がパドレスとの地区シリーズ第1戦で3回5失点。自身の3ランなどで逆転勝利を決め、メジャー1年目の山本を気遣う) 「さっきから言ってますけど、もう2連勝すればいいゲームだと思っているので。後がないっていう感覚自体が、今の僕には特にない」(=10月8日、地区シリーズでパドレスに追い込まれ、「崖っぷち」「後がない」という質問が繰り返される。言葉通り2連勝で地区シリーズを突破した) 「やっと来たなというか。ここまでも苦しい試合が多かったですし、全員でつかみとった素晴らしいゲームが多かった。10月のこの時期までプレーできるのは一握りのチーム、選手たち。その時点で恵まれてるというか、感謝というか」(=10月20日、メッツとのリーグ優勝決定シリーズを4勝2敗で突破。夢のWS進出を決めた) 「勝てばもう何でも良いっていう状況なので。自分の状態がどうのこうのとか、打てた打てないとか、それが有意義なアウトならオッケーだと思う。すべて勝ったか負けたかで決まる」(=10月24日、WS開幕前日に世界一への執念がにじみ出る) 「出られるならやっぱり出たい。出たいというか、出る準備をするのが当然のことではあるので。その上でチームが必要だって言ってくれるのであれば、最善の準備をして試合に戻りたいと思っていた」(=10月28日、WS第3戦、26日の第2戦で左肩を亜脱臼したが、痛み止めの服用やテーピングを施して強行出場した)