受験指導のプロが「5歳まで」を重視する理由 学力と語彙力の密接な関係とは?
子どもの「自信」を伸ばすためになぜ語彙力が必須?
幼児期の子どもが小さな成功体験を積み重ねるためにもっとも適しているのが、基本的な読み書きの能力を身につけることです。 日本語を読む力や書く力を高めることは、子どもの考える力を養うことにつながり、小学校に入ってからの学力を確実に伸ばします。これは一生その子を支えてくれる土台になります。 また、言葉は知っていれば知っているほど、読解力を高める上で有利になります。子ども自身も周りの人の話を理解できるようになり、自分の思っていることを伝えられるようになると、日常的に「わかる!」「できる!」と感じるようになります。こうした「わかる体験」や「できる体験」、さらに「人から褒められる体験」を頻繁に重ねることで、自尊心が大きく育っていくのです。 反対に、語彙の知識が少なく、読解力がなければ、先生や友だちが話している内容が理解できず、集団での活動では取り残されがちです。自分の思いをうまく伝えることができなくて不安や焦りを感じてしまう子や、コミュニケーションに自信をなくしてしまう子もいます。 ですから、幼児期のお子さんには、まず身近な言葉にたくさん触れさせることから始めてほしいと強く思っています。