信号機「スマホ音声案内」開始 視覚障害者らサポート、福島県内11カ所導入
県警は福島、郡山、いわき、会津若松の4市の交差点11カ所に、信号機の表示をスマートフォンを通じて音声で知らせるシステム「高度化PICS(ピックス)」を導入した。システムは、視覚障害者や高齢者らが交差点を安全に歩行するのを支援する。17日は福島市の曽根田駅前交差点で、体験説明会が開かれた。 信号機に付いた通信装置からスマホに歩行者用信号の情報が届き、「青になりました」「赤が間もなく終了します」などと音声や画面で知らせる。利用するには専用アプリ「信GO!」をダウンロードする必要がある。システムは昨年度末時点で、34都道府県で導入されている。 体験説明会には、県視覚障がい者福祉協会の関係者や県立視覚支援学校の生徒が参加し、スマホを手にシステムの使い方を確認した。支援学校高等部3年の学生(17)は「信号の色を簡単に知ることができて、すごくいい。ほかの信号機にも付いてくれたらなと思った」と話した。 システムが導入された交差点と運用状況次の通り。 福島市=天神町、曽根田駅前(開始済み)▽郡山市=ホテルアネックス前、ベニマル菜根店前、郡山駅前南(18日開始)▽いわき市=小太郎公園前、平中町、市役所前(19日開始)▽会津若松市=神明通り南、山鹿町、神明通り北(開始済み) #社会
福島民友新聞