「リリー、本当に信じていいですか?」恋した相手はロマンス詐欺師 “リリー・ローランド”にだまされた男性(67)が語る「米軍女医」の卑劣な手口 SNSで155万円被害 広島
男性は結局リリー・ローランドと直接会うこともないまま、2ヶ月間で26回にわたって合わせて155万円分の電子マネーカードをだましとられてしまいました。 被害男性: 「悔しい。相手の顔が見えないとなんでもできるんかなって」 Q.途中、だれかに相談は 被害男性: 「しなかったです。やっぱり恥ずかしいというか、言いたくないような気持ちがありました」 それでも、被害額が高額に上ったことから泣き寝入りはできないと考え、男性は警察に相談し、被害届を提出しました。男性はリリー・ローランドとのやりとりを初めて他人に話しました。「誰かに伝えることで少しだけ落ち着いた」と男性は語りましたが、警察からはお金はすでに使われていて、返金は難しいかもしれないと伝えられました。 年金の受給額にしておよそ1年分。なぜ詐欺に気がつけなかったのか。男性は今も後悔しています。 SNSを使い、見知らぬ相手の恋愛感情などを利用して金銭をだまし取るロマンス詐欺の被害は、県内で相次いでいます。 警察は9日、東広島市の男性が1310万円、福山市の女性が約690万円をだまし取られる被害があったと発表しました。いずれもSNSからLINEに誘導し、複数の人物を登場させて被害者を信じ込ませる手口だということです。 被害の拡大に、県警は危機感を募らせています。 広島県警・減らそう犯罪情報官 太田貴之警視 「SNS型ロマンス詐欺は去年と比較して1億7000万円以上の被害の拡大を認知しています。被害を受ける方の大半が50歳以上の方。高齢の方にもスマートフォンやSNSが普及したことが背景にあると思います。犯人は信用させるよう、写真などを見せて言葉巧みにだまします。直接あったこともない人物から金の話がでたら詐欺を疑ってほしい」 SNS型ロマンス詐欺は、長期間にわたって金銭をだましとられるため被害が高額になる点も特徴です。また、誰にも知られたくないという思いから、被害を届け出ない人もいるとみられています。
三原警察署 西川博志署長 「甘い話には必ず裏があって必ず誰かが損をするような仕組みになっている。迷わずに身近な方とか警察に相談いただきたい」 感情をもてあそび、金銭をだまし取ろうとするロマンス詐欺。SNSへの向き合い方が問われています。
中国放送