多くのビジネスパーソンは気づいていない…効率的に稼ぐためには〈やりたいこと〉より〈周囲が喜ぶこと〉を優先させるべき、納得の理由【月10時間労働で「年収1,000万円」を稼ぐ起業家が助言】
「マネタイズ脳」を作る
ところで「マネタイズ」とはなんだろう? 日本語に直すと収益化のことである。 自分で稼ぐ力を身につけるのはとても大切だ。これは副業やSNSをしている人に限った話ではなく、会社員にも関係がある。例えば、個人事業主なら何で収益を上げるのか。会社員ならどこを頑張って、結果を出せば、自分の給料を上げることができるのか。これを考えていかないと収入は上がらない。言われた仕事をしているだけでは、何も変わらない。 ここで大切になるのが「自分の戦うマーケットを見極める」ということ。同時に「やりたいことよりも、好きで得意なことを選ぶ」ということ。例えば、サッカーがやりたくても、ど下手だったらプロの選手にはなれないし、稼げない。一方で、あなたが運動神経抜群でも、マイナー競技だと稼げる可能性は低くなる。この場合の正解は、自分が「運動が好きで得意なら、稼げるメジャーな競技を選ぶ」ということになる。 あなたは自分の得意を、正しいマーケットで発揮しているだろうか? さらにそのマーケットで有利に戦うために、自分に希少価値をつけられているか? これに気づいているビジネスパーソンは案外少ない。
「好きで得意なこと」を選ぶ
補足になるが、「やりたいことよりも、好きで得意なことを選ぶ」という一文を読んで、あなたはどう思っただろうか。「そんなこと言ったって、自分には得意なことなんてない」とひねくれてしまった人もいるかもしれない。 自分のことは、よくわかっているようで、わからないのが人間だ。特に自分の悪い部分に関しては見つける天才なのに、良い部分を見つけるのは至難の業だったりする。これはなぜかというと、得意なこととは、自分にとって当たり前なことだからだ。当たり前のことにフォーカスを当てるのは難しい。 僕もセミナーを始めたばかりのときは、自分の粗ばかり気になっていた。しかし、目を向けるべきは周りからのリアクションなのである。自分のやりたいことより、周りが喜ぶことをするとお金は入ってくる。自分で考えすぎるのは良くない。 客観視をすればいいが、客観視をしているあなた自身の主観の上での客観視なので(ややこしい……)、邪魔が入る。人に聞いてしまえばいいのだ。ある程度の年齢になると、人に聞くのが苦手になる人は多い。だからこそ聞くだけで解決することが多いし、周りと差がつく。 素直さは最大の知性である。聞く相手の選び方も大切だ。ベストなのは過去のバイアスがかかっていない、友人歴2~3年以内の人。さらにその人が副業をやっていたり、収入源が複数あったりする人ならもっといい。あなたの得意で、稼げる分野をさらっと教えてくれるだろう。同じ仕事でも、歯を食いしばって頑張っている人は、「好き得意」を選んで夢中に遊んでいる人には敵わない。 藤野 淳悟 起業家