【ヤクルト】村上宗隆が清原超え史上最年少200号 プロ1号を放った広島相手に偉業達成
<ヤクルト-広島>◇15日◇坊っちゃんスタジアム ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、通算200本塁打を達成した。5月4日中日戦(神宮)以来の9号。1-0の8回裏2死、広島矢崎から右中間にソロを放った。24歳3カ月での大台到達となり、92年清原和博氏(西武)の24歳10カ月を抜き、プロ野球史上最年少記録。キャリア7年目で、レジェンド超えを果たした。 【イラスト】通算200本塁打の年少記録 プロ1号も、広島相手だった。18年9月16日(神宮)。2回1死一塁から右翼席へ弾丸ライナーを着弾させた。村神様と呼ばれる男らしく、「プロ初打席初安打初本塁打」の衝撃デビューだった。節目の1発も、広島相手からマークしてみせた。 あまたの放物線とともに生きてきた。九州学院(熊本)では高校通算52発。17年ドラフト1位でヤクルト入団。プロの扉を開いても、常に本塁打が側にあった。若くして、ヤクルトの打線の中心を任され、侍ジャパンでも4番の座にどっしり座る。高校時代は「清宮世代」の呼称も、今は「日本の4番」の肩書が付いた。 2軍監督時代から成長を見守る高津臣吾監督(55)は「入ってきた頃はここまでなるとは思わなかったというとおかしいですけど、こんなスピードで3冠王を取ったり、王さんであったり、清原さんであったりの記録を越せるというところまで来るとは思っていなかったですね。もちろんすごいバッターになるとは思っていましたけど、こんなに早くその数字を達成できそうな選手になるとは思っていなかったです」と目を細める。 熊本から出てきた若武者は、いつの日か「村神様」とまであがめられるようになった。そんな村上にとって「ホームラン」とは? どんな意味合いと考えるか-。 村上 もちろん、1人で打点もつくし、チームが勝てる可能性も高くなるし。流れもすごく、ホームラン1本で持って来られる意味もある。ホームランには強い意味がある。 底知れない男が、また節目の記録を刻んだ。