米オラクル、マレーシアにクラウド施設設立へ 65億ドル投資
Danial Azhar [クアラルンプール 2日 ロイター] - 米オラクルは2日、マレーシアに同社初となるパブリック・クラウド・リージョンを設立するため65億ドル以上を投資すると明らかにした。 マイクロソフトやエヌビディア、アルファベット傘下のグーグル、中国のバイトダンスといったテクノロジー大手は昨年からマレーシアへの数十億ドル相当のデジタル投資を発表している。そのほとんどはクラウドサービスやデータセンター施設で、人工知能(AI)の需要拡大に伴うインフラ整備を後押ししている。 クラウド・リージョンとは、企業のパブリック・クラウド施設がある物理的な場所のこと。オラクルのこの計画は、昨年発表されたアマゾンのクラウド部門による62億ドルを上回り、これまでで最大規模のテクノロジー投資となる予定。 オラクルは、このパブリック・クラウド・リージョンがマレーシアの顧客がアプリケーションを近代化し、ワークロードをクラウドに移行し、データや分析、AIといった分野でイノベーションを起こすことを後押しすると説明した。 政府や金融機関、航空会社、ホスピタリティ企業などオラクルのマレーシアの顧客は、国外に拠点を置くクラウドサービスではなく、国内のクラウドサービスを利用できるようになる。 マレーシアのクラウド・リージョンは、シンガポールにある既存の2つの施設に続き、オラクルにとって東南アジアで3番目の施設となる。オラクルのウェブサイトによると、同社は現在24カ国に50のパブリッククラウド・リージョンを展開している。