ハブ酒にブームの兆し ショット飲み流行、人気ラッパーAwichブランドも 販売過去最高の見込み 沖縄
泡盛に漬けて作るハブ酒の売り上げが急増している。他社からの受託生産を合わせて沖縄県内の製造量の9割程度のシェアを占める南都グループ(南城市)によると、同社の2024年度のハブ酒販売数量(アルコール度数30%、1本720ミリリットル換算)は前年度比15%増の50万本分に達し、過去最高を更新する見込みだという。25年は巳(み)年。ハブ酒を通じた泡盛の消費拡大に期待が高まる。 【写真】Awichさん、デニー知事と面会 ハブ酒ブランド通し文化を世界へ 販売数量は19年度に約30万本まで上昇し、過去最高に。コロナ禍で20万本程度まで落ち込んだが、再び回復し、23年度は45万本で過去最高を更新した。 南都酒造所によると、市場として拡大の余地が大きい女性客の消費が増えているほか、バーやクラブでテキーラのようにショットでハブ酒を飲むこともはやっている。 県出身の人気ラッパーAwich(エーウィッチ)さんがハブ酒ブランド「HABUSH」を立ち上げるなど、若者やクラブシーンにも愛飲者が広がり、「従来とは異なる市場でさらに伸びている」という。
琉球新報社