世帯年収1000万円でも貯蓄ゼロが1割…令和の時代に「高所得貧乏」が貯蓄するコツは?
高所得貧乏にならないためのコツ
お金は使わないと意味がないとはいえ、無計画に使ってしまうと貯蓄ができません。 今回は、高所得貧乏にならないためのコツを3つ解説します。 ●脱・高所得貧乏:余計な支出を削減する お金を使いすぎていては、お金は貯まりません。家計管理を行い、余計な支出を削減すれば貯蓄できる経済的な余力が生まれます。 総務省「家計調査」によると、2023年における二人以上世帯の平均消費支出は29万3997円でした。 ざっくり毎月の支出が30万円を超えている場合、使いすぎといえる可能性が考えられます。 ●2023年平均の消費支出額 ・消費支出(総世帯):1世帯あたり24万7322円(前年比:実質2.4%減少、名目:1.3%増加) ・消費支出(二人以上の世帯):1世帯あたり29万3997円(前年比:実質2.6%減少、名目:1.1%増加) ●2023年平均の実収入額 ・勤労者世帯の実収入(総世帯):1世帯あたり52万2334円(前年比:実質6.0%減少、名目:2.4%減少) ・勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯):1世帯あたり60万8182円(前年比:実質5.1%減少、名目:1.5%減少) 余計な支出を削減するうえで効果的なのが、固定費の見直しです。 家賃や通信費、保険料などを確認し、削減できる余地があるか考えてみましょう。 固定費は一度見直しを行えば節約効果が持続します。家計の見直しを行う際には、まず固定費を確認するとよいでしょう。 ●脱・高所得貧乏:先取り貯蓄を行う 給与が入ったと同時に先取り貯蓄を行えば、着実に貯蓄を増やせます。 先に貯蓄する分を別途保管し、残ったお金で生活する習慣を身につければ、自然と支出を抑える工夫に意識が向く可能性もあります。 具体的な手段としては、勤務先の財形貯蓄制度や、金融機関が用意している自動で貯蓄できるサービスを活用するとよいでしょう。 ●脱・高所得貧乏:資産運用を行う 先取り貯蓄を行えば着実に貯蓄額を増やせますが、効率よく資産を増やしたい場合には、元本割れのリスクを取って資産運用も検討してみましょう。 資産運用を始める際におすすめなのが、2024年から始まった新NISA。年間で最大360万円まで非課税投資を行えるため、枠を有効活用できます。 通常の投資だと、運用益に対して20.315%の税金が課されますが、NISAを活用すれば運用益をそのまま手元に残すことが可能です。 効率よく資産を増やすためにも、貯蓄だけでなく資産運用も行うとよいでしょう。 ただし、資産運用にはリスクが伴います。元本割れを起こして資産が目減りしてしまう可能性がある点に留意し、自分のリスク許容度の範囲内で行いましょう。