「部活、夏休み…日本人って“青春”が好きですよね」10代の頃アメリカに住んでいた市川紗椰が語る、岡村靖幸とのまさかの“出会い”
部活、夏休み…「日本の青春」に憧れる
編集部 岡村さんの青春をテーマにしたラブソングは、日本の高校を経験していると、すごく甘酸っぱいものがこみ上げてくるんです。その辺の感覚は市川さんにも? 市川 いえ、私にはそういった体験がないので重ならないんです。アメリカの学校やインターナショナルスクールで過ごしていますから。 だからこそ、日本の「青春」といわれるものに憧れるというか。なんだろう、恋愛に対してものすごくウブな男の子が、変にプライドが高くて、自意識過剰で、不器用で、駆け引きとかも全然できなくて、みたいな、そういう微妙な感じに、たぶん憧れてるんだと思うんです。 こんな言い方をすると失礼かもしれませんが、日本人って「青春」が好きですよね(笑)。私は、そういう「青春」にとらわれてる感じが、逆に好きなんです。 編集部 岡村さんは「青春」は好きですか? ……もしもし? 岡村 ……うん。好き。 全員 あはははは。 岡村 でも、アメリカにもハイスクールものってあるじゃないですか。ジョン・ヒューズ監督の一連の映画がそう。『ブレックファスト・クラブ』とか『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』とか『フェリスはある朝突然に』とか。あと、ジョエル・シューマッカー監督の『セント・エルモス・ファイアー』も。ああいう青春映画が僕は大好きなんです。 市川 今の映画タイトルを伺って、「青春もの」というジャンルに私は入れてなかった(笑)。そういった映画は「カミング・オブ・エイジ」(成長譚)ってアメリカでは言うんです。だから、私の思う「青春」は、部活とか夏休みとか、そういった日本の文化に凝縮されている感じがするんです。 ※市川さんから見た日本社会の独特さや岡村さんの楽曲の魅力、岡村さんが歌詞を書く上で大事にしていることなどについて語った全文は、 『週刊文春WOMAN2025創刊6周年記念号』 でお読みいただけます。 写真=杉山拓也 ヘアメイク=マスダハルミ(岡村) おかむらやすゆき/1965年兵庫県生まれ。音楽家。86年デビュー。TV Bros.(東京ニュース通信社)で連載中の「あの娘と、遅刻と、勉強と」を書籍化した『あの娘と、遅刻と、勉強と 3』(東京ニュース通信社)と、映像作品『アパシー』が発売中。ウィンターツアー「芸能人」開催中。 いちかわさや/1987年愛知県生まれ、米国デトロイト出身。16歳でスカウトされ、雑誌『ViVi』『25ans』の専属モデルを経て、現在はMCや執筆等、多岐に渡って活躍中。音楽・読書・アニメ鑑賞・鉄道・相撲と趣味は幅広く、様々な分野のカルチャーに精通している。
辛島 いづみ/週刊文春WOMAN 2025創刊6周年記念号