【熱帯夜の睡眠】「寝汗が不快で眠れません、対処法は?」医師が回答!30代・40代のお悩み&疑問
毎日暑い日が続くシーズンに突入。夜も気温が下がらず、寝苦しい日が続き……安眠できない悩みは切実。そんな30代・40代が抱える「熱帯夜睡眠」の悩みや疑問に、睡眠専門医の井坂奈央先生がお答え! 今回は、「寝汗の是非」について聞きました。 【写真】熱帯夜の「睡眠」お悩みまとめ BearFotos/shutterstock
寝汗は不快だけど、かいたほうがいいって本当?
30代・40代女性の、熱帯夜の寝汗に関する「リアルな悩み&疑問」! ・「熱帯夜は、エアコンが切れるととんでもない量の寝汗をかいてしまうのが不快でつらい! 夜中に目覚めると寝汗の量にびっくりします。寝汗のせいで夏風邪をひいているんじゃないかと……。やっぱり寝汗って体に悪いんですか?」 ・「寝汗をかくのがイヤで、パジャマは半袖短パンの薄手素材。特に暑い夜は、上はカップつきキャミソールだけなんて日も。なのに、シーツがぐっしょり」
睡眠専門医がお答え! 寝汗の是非について
【監修】 Dクリニック東京ウェルネス 睡眠センター長 井坂奈央先生 大学病院や専門医療機関で長く睡眠障害の診療にあたってきた睡眠専門医。いびきや睡眠時無呼吸症候群に悩む患者に病態やライフスタイルに合わせた治療を提案している。
寝汗は体に必要なもの。寝汗が気になる時期こそ長袖・長ズボンのパジャマを着用して
「適度な寝汗は、体温調整に必要なもの。汗をかくことで、内臓や血液の温度である深部体温が下がり、快適に眠ることができるのです。一晩でだいたいコップ一杯分の汗をかくのが一般的。 寝汗はいい睡眠に必要なものだからこそ、寝汗を気にせず眠ることができるように睡眠環境を整えることが大切。汗が蒸発する際の気化熱により体温が下がり過ぎてしまうおそれもあるので、吸湿性の高いパジャマや寝具を使用しましょう。体温の低下を防いでくれるのは、肌を露出しない長袖、長ズボンのパジャマです。 また、睡眠環境は室温・湿度・明るさを調整することが重要。特に夏場は、湿度が高くジメジメした環境だと寝苦しくなり寝汗も増えるもの。さらに自律神経にも影響を及ぼし、睡眠の質が下がったり、不眠の傾向が出たりします。一晩中エアコンをつけて室温と湿度を調整することがおすすめです」