結婚休暇や産休に入る同僚のサポート役にモヤモヤ【ヤマザキマリさんが読者の悩みにお答え】
バイラ世代が抱える、結婚やパートナーシップへのモヤモヤや焦り。イタリアを始め世界各地で暮らし、様々な結婚観に触れてきたヤマザキマリさんのお答えから、新たな視点が拓けてくるはず! 今回は「結婚休暇や産休に入る同僚のサポート役にモヤモヤ」という質問へのアンサー。 【画像】ヤマザキマリさんの結婚お悩み相談
【読者の「結婚」に関するお悩み】
結婚休暇や産休に入る同僚のサポートにモヤモヤ(34歳・人材系) 「私は結婚願望や、子どもが欲しいと思う気持ちがありません。それはいいのですが、同僚が結婚式の準備、新婚旅行、産休前などで長期休暇を取る度に、私の元に引き継ぎなど細かい仕事が押し寄せます。結婚も出産もない身なので、『一生しわ寄せを受ける側かよ』と思うと、モヤモヤします。前向きに仕事に向き合いたいのに、気持ちが沈んでしまう……。切り替え方がわかりません」
ヤマザキマリさんのAnswer.
■あなたも休みを取りましょう。また別の景色が見えてきます! いちばん手っ取り早いのは、そんなことなど気にならない、なにか強い好奇心を向けられる対象を見つけましょう。たとえば少し長めの休みを取って、いつもとは違う価値観を稼働できるような旅行に行くのはどうでしょう? まったく異なる環境に身を置き、いつもとは違う人たちと交流することで視野が広がり、瑣末なことが気にならなくなることもあるはず。またはそういう負荷のない職業に転職する。 でも、どこへ行ってもなにがしかのモヤモヤは発生するでしょう。とにかく世界は職場だけではないのですから、切羽詰まってきたらやはりその場所から一瞬でも遠のいて、そんなことなど気にならない新しい関心ごとを見つけてみることじゃないでしょうか。 ●ヤマザキマリ 漫画家・文筆家・画家。1967年生まれ。’97年に漫画家デビュー。’10年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞受賞。第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。同作品は、現在も世界各地で翻訳出版中。エッセイなどの著書も多数。 撮影/ノザワヒロミチ 取材・原文/石井絵里 ※BAILA2024年8・9月合併号掲載