『地獄先生ぬ~べ~』“オカルトアニメ”の需要は変わらず 『らんま1/2』に続くヒットなるか
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』『呪術廻戦』などオカルト人気は不滅
その『ぬ~べ~』のアニメが、間にOVAを挟んでほぼ四半世紀ぶりに復活する。当時のファンには嬉しい話だが、今の人たちにウケる要素は果たしてあるのかというと、そこは『ゲゲゲの鬼太郎』が何度も何度もシリーズを重ねながら、その時々の社会をえぐるような事件を設定し、妖怪や悪霊などの姿を借りて描いて子供たちから支持を集めているように、受け入れられる可能性は十分にある。 怖いものへの興味は世代が変わってもしっかりと受け継がれており、『妖怪ウォッチ』や『おばけずかん』『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』といったオカルティックな作品は、いつの時代も子供たちに大人気だ。『呪術廻戦』や『ダンダダン』のような年長者が楽しむオカルティックな作品も賑わっている中、『ぬ~べ~』のように子供たちが大活躍するストーリーを待ち望んでいる子供も少なくないだろう。 当時を知っているファンにとっては、置鮎龍太郎による今のぬ~べ~がどれだけの活躍を見せてくれるかがやはり関心事だ。『らんま1/2』のリメイクで前作と同じ山口勝平、林原めぐみ、日髙のり子がやりとりを繰り広げるシーンに、懐かしさを感じつつ今のアニメのクオリティで描かれるアクションに見入ってしまう現象が、新しい『ぬ~べ~』でも起こりそうだ。 他の登場人物の担当声優は不明だが、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のリメイクは、声優こそ最初のシリーズから一新されているものの、しっかりとキャラにマッチした声を聞かせてくれている。同じように『ぬ~べ~』でも、今の声優たちがそれぞれの役を演じきってくれるだろう。白鳥由里が演じたゆきめの愛らしさと凄みを感じさせてくれた声を、新作では誰が演じてくれるかも興味津々だ。 『週刊少年ジャンプ』の連載作品では、『キャッツ・アイ』の再アニメ化が明らかになり、『ダイの大冒険』や『キン肉マン』『るろうに剣心』の再アニメ化も果たされたこともあって、同じような話題を獲得できるかに注目が集まっている。それ以上に、こうしたリメイクの流れがどこまで波及するかも気になるところだ。ドラマ化が果たされた『幽☆遊☆白書』はどうだろう。映画化が大成功した『SLAM DUNK』ならあるいは。『らんま1/2』が再アニメ化されるなら『ストップ!! ひばりくん!』だって。いろいろと思いは浮かぶが、まずは『地獄先生ぬ~べ~』のお手並みを拝見だ。
タニグチリウイチ