74歳ひとり暮らし、ラク家事のため「ものを減らす」。おかげで料理や洗濯も手間なし
炊事は時間をかけずにシンプルに、食器も最小限
次に、私の料理とはいえば焼く、ゆでる、チンするだけ。調味料をほとんど使わず、栄養重視の食事をします。このように、料理から時間量を省くと、調理だけでなく後片づけも簡単。炊事が圧倒的に楽になります。 簡素な料理は、器で彩りを盛るという考えの人もいるかもしれません。でも私は、食器の数もごく少量です。 一枚のお皿に煮豆を入れて食べたら、立ち上がって同じお皿に残り物のナス炒めをのせてきたり、またその次には、お刺身を二切れほど入れてきて食べたりするのが好きです。調理なしで燃料費の軽減。食器を1、2個に絞るという後片づけの簡素化は、就寝に向けて早くくつろぎ態勢に入るにうってつけです。
簡単な掃除は小まめに行い、ほぼ手間なし
掃除はといえば、コロコロを転がしたり、布切れでシミをふき取ったり、さっと棚の上を整えるだけ。うっかり食べ物をこぼしたときなどは、ついでに周囲をふき掃除し、すみっこにホコリを見つけたときは無視しないで立ち上がり、軽量のクリーナーでひと部屋分を掃除します。 また洗濯物は、入浴時に下着や靴下などの小物を手洗いし、週に1、2度の割で風呂水を利用して洗濯機を回すのみです。 大きな家具が部屋を占めていれば、お掃除がしにくいだけでなく、その家具自体の手入れもしなければなりません。お洋服を大量に持って、着まわさずに毎日脱衣カゴに脱ぎ捨てていけば、どんどん洗濯量も増えていきます。 やはり、ものが少ないとこういった家事全般がとてもラクになりますね。 。
小笠原洋子