「被害者の気持ちを考えてもなお、死刑には反対」米国の検事がそう語る真意は…「復讐に基づいてはならない」 今改めて考えたい「死刑」
筆者は、フルブライト奨学金で2022年8月から2023年4月末までカリフォルニア州立大学フラトン校で学びつつ、死刑制度に関係する人々のインタビューを行った。制度に関してはアメリカでも様々な意見があるが、ガスコンさんは、検事という立場でありながら、死刑制度の廃止を掲げている点で、興味深かった。 死刑を考えるシリーズ① 薬物を投与される直前、死刑囚は「じゃあね、所長」と静かに言った 死刑制度は残すべきか廃止すべきか、アメリカの現状から考える①廃止を望む元刑務所長 死刑を考えるシリーズ② 「電気椅子で死にたい。そうすれば遺族は安らげる」そう語る死刑囚の真意 死刑は残すべきか廃止すべきか、アメリカから考える②執行直前の14人と話した元矯正局幹部 死刑を考えるシリーズ③ 「それでも犯人の死刑は望まない」銃乱射事件で最愛の家族を奪われ、生活が一変した女性の苦悩 遺族が語るアメリカの死刑制度(前編) 死刑を考えるシリーズ④
「14歳の娘の胸に銃口をあて、引き金を引いた」米国が衝撃を受けた銃乱射事件、17人も殺害した男は死刑を免れた 遺族が語るアメリカの死刑制度(後編) 死刑を考えるシリーズ⑤ 「死刑に賛成でも反対でも、執行を実際に見たら失望する」アメリカの元刑務官が語る制度の実態 今改めて考えたい「死刑」