男子・長崎工が初戦突破! ウインターカップ高校バスケ開幕 女子・島原中央は敗退
バスケットボールの第77回全国高校選手権(ウインターカップ)第1日は23日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザなどで男女の1回戦計48試合が行われ、長崎県勢は男子の長崎工が和歌山南陵を80-64で下し、大会初勝利を挙げた。女子の島原中央は三田松聖(兵庫)に65-84で敗れた。 男子の長崎工は37-33で入った第3クオーターに守備からリズムをつかんだ。ガード椿山らがスチールから速攻で加点。徐々に差を広げると、第4クオーターはカード森の3連続3点シュートなどもあり、最後は16点差をつけた。 女子の島原中央は序盤から三田松聖の組織的な攻撃に苦戦。前半は34-40と粘ったが、第3クオーターに28点を奪われた。第4クオーターはセンター・エザンギのゴール下、ガード永田らの3点シュートで攻め続けたが、届かなかった。 第2日は24日、東京体育館などで男子の1回戦残り8試合と女子の2回戦を実施。男子の長崎工は第3日の25日、北陸学院(石川)との2回戦に臨む。 ◎長崎工、苦しむも冬初勝利 和歌山南陵に80-64 和歌山南陵を80-64で下して初戦を突破した男子の長崎工。ウインターカップ初勝利を挙げたが、寺田監督は「初めて勝てて良かったが、思い描いていた展開ではなかった」と厳しい表情を崩さなかった。 相手の和歌山南陵は学校の経営難で部員が減り、6人で夏のインターハイに出場。今大会は開幕直前に5人で挑んでくることが分かった。そのため、会場には報道陣が殺到。主将のガード田川は「雰囲気にのまれてしまった」という。交代要員のいない相手をなかなか突き放せず、数的優位に立った最終クオーターにようやく差を広げた。 ただ、やりづらい相手に、しっかりと勝てたことでチームは勢いに乗れるはず。2回戦はU18北信越リーグ王者の北陸学院(石川)。田川は「留学生もいて高さがあるが、(堅守速攻の)スタイルを貫いて100点ゲームをしたい」、この日チーム最多の15得点を挙げた2年生フォワード米倉も「レベルが高い相手だが、長崎工らしいバスケで勝ちたい」と意気込んでいた。