激闘お疲れバレンティンが決勝R進出狙い3安打3打点の大暴れ!
WBCの2次ラウンドプールEのイスラエル対オランダ戦が13日、東京ドームで行われ、オランダ打線が大爆発。12-2で8回コールドでイスラエルを下した。4連勝中で旋風を巻き起こしていたイスラエルにストップをかけたのは、前夜、日本と4時間46分に及ぶ死闘を戦ったオランダ。4番に座るヤクルトのバレンティンは3安打3打点の大暴れ。2大会連続の決勝ラウンド進出に向けて大きな1勝を手にした。 前夜、日付が変わる寸前まで侍ジャパンと戦い、そして敗れた。疲れとショック。それを引きずってもおかしくなかった。「必要以上に長い試合は疲れる。しかも慣れない人工芝だ。まだ(メジャー選手も)シーズン前で、体が出来ていないからなおさらだね」。ミューレン監督は、そう選手の気持ちを代弁した。 バレンティンも、「タフな負けだった。まだ切り替えができていないくらいだ」と告白した。 だが、豪華メジャー軍団を揃えたオランダチームはプロだった。 15安打12得点の大爆発である。 ミューレン監督は、「ボガーツをリラックスさせたかったし、長いイニングをプレーしてキャッチャーも疲れていた。うちには質の高い控えがいるから選手交代も重要になってくるんだ」との理由で、日本戦でノーヒットに終わり、不調と見ているボガーツを2番で使い、プロファーを3番に入れて、2人の打順を入れ替えた。そしてキャッチャーもヒットのなかったリカルドからサラガに変えた。 ボガーツは、初回に東京ラウンドで初ヒットを打ち、2つの四球で得点に絡み、サラガは1イニングでもゲームを早く終えるための、コールドを決める12点目のタイムリーを8回に刻んだ。 バレンティンが4番の役割を果たした。 3回一死二、三塁からセンター前へ2点タイムリーを決めると、4回にも二死一、二塁からライト前へタイムリー。ジーター引退後にヤンキースのショートストップを守るグリゴリアスの3ランを誘発して、韓国の1次ラウンドでは2-4で敗れていたイスラエルを相手に10-0とワンサイドゲームにした。 「みんなが初回から集中していた。特にジャージェンスが、6回をいいピッチングしてくれた。走者を返すために集中できる環境を彼が作ってくれたんだ。特に今日の試合に向けてのミーティングをしたわけではないが、それぞれが、自分を信じた結果が15安打につながったんじゃないか」 バレンティンは、6回を投げ、フレイマンのソロアーチ1本だけにイスラエル打線を沈黙させた先発のジャージェンスの好投を讃えた。台湾の統一ライオンズで投げている150キロ級のストレートを持つ投手である。