野球ゲームの原点といえば? 40年以上前に発売されたファミコンソフト
40年以上前に大ヒットした『ベースボール』は野球ゲームの原点
今から40年以上前の1983年12月にファミコン初の野球ゲームである『ベースボール』が任天堂から発売された。この『ベースボール』は86年12月10日にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から発売された『プロ野球ファミリースタジアム』や、94年3月11日にコナミから発売された『実況パワフルプロ野球’94』の原点といえる要素が含まれている。本記事では野球ゲームの原点となった『ベースボール』の操作方法や、ファミスタやパワプロから野球ゲームを知った人にとっては驚くようなキャラの動作について紹介する。 【写真】40年以上前のチープさも魅力…『ベースボール』の実際のプレイ画面 『ベースボール』でプレイヤーは攻撃時はバッターとランナー、守備時は主にピッチャーとして操作し、相手に打たれた場合には野手を操作する。ピッチャーは通常のボール(ハーフスピードボール)とは別に4種類の球種(スピードボール、カーブボール、スローボール、シュートボール)を駆使して試合を組み立てる。 また守備時には野手が捕球をした後、プレイヤーが塁を十字キーで指定しボタンを押して送球する。ほかにもけん制や盗塁など本格的なプレイが十字キーとボタンで操作可能だ。こういった操作方法は後のファミスタやパワプロなどでも多少の違いはあれども踏襲されており、野球ゲームの原点となったといえるだろう。 一方で『ベースボール』の守備は捕球するまで野手は自動で動作するようになっている。この守備が微妙で簡単なゴロなのに野手が避けてヒットになってしまうこともあった。筆者も本ゲームをプレイした際は、野手が打球を避けるたびに画面に向かってヤジを飛ばしたものである。 ちなみにプレイする球団は6球団の中から選ぶシステムだ。チームの頭文字を見ると、C、D、G、S、T、Wとなっており当時のセ・リーグの6球団と一致している。ファミスタやパワプロで野球ゲームを知った人からすれば、このチーム数の少なさには驚くかもしれない。 本ゲームに対しては当時を思い出して「友人の家に毎日のように押しかけて、ジャンケンで勝った方がチームを選び、ボタンが壊れるほどやりこんだ」と懐かしむ声が見られた。 今の野球ゲームファンには物足りないだろうが、当時の子どもたちからすれば対戦で盛り上がるなどとても人気のあった作品だ。今だからこそ、改めて対戦モードで友だちと遊んでみてもいいかもしれない。
カキMONO.1