世界が注目!秘境路線バスの旅 廃線寸前が人気スポットに 運転手泣かせ“過酷道”も
■生きがい支えるバス 運転手「少しでも話を」
こちらの「(もうすぐ)92歳。ひ孫が7人おる」と話すおばあちゃんも、路線バスの常連客。 90歳を超えても、とってもお元気な近藤照子さん(91)。毎朝必ず行うというのが、長い廊下を全速力で5往復!健康長寿の秘訣なんだとか。 照子さん 「(友だちに)教えてもらったから。5回くらい走ったら一万歩走るより効果あるって」 「(Q.苦しくないですか?)そりゃ、ちっとは息苦しいわな。これぐらいが一番いいんだって」 農作業もこなす、元気おばあちゃんの照子さん。週1回、必ずこの路線バスを利用して“ある場所”に向かうといいます。 それが、地元の公民館で行われる「体操教室」。運動だけでなく、自宅にこもりがちな生活に、潤いを与えているといいます。照子さんの生きがいを、路線バスが支えていました。 照子さん 「外に出てると、こうやって顔を見られるから安心した。じゃあ、お大事に」 「そりゃあバスは大事、すごく。やっぱりバスがないとな。寂しいな」 そこへやってきた路線バス。 照子さん 「昨日寒かったけど」 バス運転手 「暖かくなったな」 照子さん 「服を脱がなアカン」 バス運転手 「ホンマじゃ」 運転手とのたわいない日常会話は、地域に根付いた路線バスならではの光景でした。 バス運転手 「ほなね!」 照子さんは、いつまでもバスに手を振ります。 バス運転手 「一人暮らし、一人で生活されよる方が多いので、少しでも話ができたらいいなって」 地元住民との絆をつないで、秘境を走る路線バスはきょうも過酷な山道を走っています。
テレビ朝日