世界が注目!秘境路線バスの旅 廃線寸前が人気スポットに 運転手泣かせ“過酷道”も
■「アドベンチャーな場所」でスリル満点!
この日乗車してきたのは、東京在住、結婚11年目の中国人夫婦。 妻 チェンさん(50) 「行くこと決まったのもきのうでした(笑)」 「(Q.なぜ四国を旅行しようと思った?)主人がうどん好き(笑)」 思いつくままノープランで四国巡りを楽しんでいるという2人は、片時も手を離さない、ラブラブ夫婦。お目当てがありました。 チェンさん 「すごくアドベンチャーな場所」 それは、全長45メートルの吊り橋「かずら橋」。水面からの高さは14メートルとスリル満点。この地域の代表的なスポットです。 夫婦仲良く、手をつないでスタート!しかし、慎重に歩くあまり、手を離してしまった妻・チェンさん。すると、夫のジェンさん(51)、ひとりで行っちゃいました…。 チェンさん 「アハハハ。思ったよりは怖くなかったんですけど、筋肉は疲れました(笑)」
■カレーお目当てに登山も…
山あいを進む祖谷線の終着駅は始発駅からおよそ2時間の「久保停留所」。しかし、ここで終着駅から別のバスに乗り継ぎ、さらに山奥へ進む乗客を発見しました。 和歌山から来たという、56歳の橋本さん夫婦。 夫 直樹さん 「バスでとにかく旅しようと思って。(車窓を)ずっと見てたら高いところにポツンと家が建ってたり、おもしろそうでね」 秘境を巡る路線バスの旅が大好きな夫婦。その目的地は、祖谷エリアのシンボルともいえる、標高1955メートルの「剣山」。 最近登山にハマったというご夫婦ですが、山の中腹までは登山リフトでひとっ飛び! 直樹さん 「登ることを思ったらちょっとラクですよね」 こうなると頂上までは40分ほどの道のり。ようやく、ここから登山スタートです。実は2人には、山頂でどうしてもやりたいことがありました。 直樹さん 「山頂で景色見て、時間あったらヒュッテ(山小屋)でカレーライスを」 絶景を眺めて食べる、極上カレーライス。しかしこの直後、思わぬ事態が発生しました。登山開始わずか10分ほどで、夫の直樹さん、さっそく息切れの様子。 妻 美紀さん 「休憩?早い!」 「(Q.奥さんは大丈夫?)全然、大丈夫です」 まったく息も切れていない妻・美紀さん。一方の直樹さんは、その後も進んでは休む、進んでは休むの繰り返し…。果たして大丈夫なのでしょうか?56歳の直樹さん、力を振り絞ります。 直樹さん 「あとちょっとや。あとちょっとですわ」 そして、登山開始から40分…。 直樹さん 「到着!やっと!うわぁスゴイ!来てよかった!」 四国の山並みを360度にわたって見渡せる、壮大なパノラマ。そしてお目当てのカレーライスですが…。 直樹さん 「おいしそうだったんですけどね。食べるのはあきらめました」 美紀さん 「(Q.あきらめた理由は?時間?)食べられない。疲れて…」 これには妻・美紀さんもご覧の表情。残念ながら、山頂でのカレーライスはお預けに。それでもお二人とも十分楽しんだ様子でした。