EV車に乗っている友人から「タイヤ代がかかる」と聞きました。ガソリン車と同じタイヤなのでは?
燃料費高騰が不安視される昨今、「電気自動車(EV)」への買い替えを検討中の方は少なくないでしょう。 しかし「EV車だとガソリン車よりもタイヤ代が高くつく」といううわさを聞いて、少し不安に感じている人もいるようです。 実際に、EV車はガソリン車とは異なる特性があり、タイヤの購入費用や将来的な維持費のめどをつけるためにも、事前にその特性について理解しておくとよいでしょう。 導入後にタイヤの購入費用として想定外の維持費がかからないよう、本記事を参考にしてみてください。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
EV車はガソリン車よりタイヤの摩耗が早い?
「EV車はガソリン車よりもタイヤの摩耗度が大きい」といわれることがあります。 EV車のタイヤの摩耗が早くなるのは「EV車の車両重量がガソリン車と比較して重いこと」が関係すると考えられます。 EV車がガソリン車よりも重いのはバッテリーを積んでいるためです。車両重量が重いと、当然車体を支えるタイヤには大きな負荷がかかり、その分摩耗が激しくなるというわけです。 またバッテリーが車の下部に設置されるため低重心になり、曲がるときにタイヤへ負荷が加わります。
EV車のタイヤコスパはどれくらい? ガソリン車と比較
「EV車はタイヤが摩耗しやすい」といわれるものの、実際の道路の状況や使用環境にタイヤの寿命は左右されるため、交換の頻度にどのように影響するのかは一概にはいえません。耐久性のよさをうたったEV車専用タイヤも発売されています。 この章では、EV車向けと従来のガソリン車向けのタイヤの価格を比較します。 ■EV車には専用タイヤが発売されている EV車には専用タイヤが発売されています。 EV車専用タイヤには、抵抗の低さ・騒音の小ささ・耐久性のよさなどの特徴があるようです。 例えば、とあるメーカーのEV車専用タイヤのオンラインでの価格は、約3万8000円~約9万2000円です。同じシリーズのガソリン車用のタイヤは約1万8000円~約5万1000円に設定されています。 タイヤの価格は同じシリーズであっても型番によって相場が異なる場合もあるため、一概にはいえませんが、全体的にEV車専用タイヤはガソリン車のタイヤよりも相場が高い傾向が見られます。 スペアタイヤやスタッドレスタイヤを必要とされる場合、あらかじめ車種に適したタイヤがどの程度の価格で販売されているのかについても確認しておきましょう。