死亡事故「歩行中の高齢者」が被害「横断歩道のない場所」も 2024年熊本県内の交通事故死者は前年比1.5倍の55人
熊本放送
2024年に熊本県内で交通事故によって死亡した人は55人で、前の年から約1.5倍に増えました。 【写真を見る】死亡事故「歩行中の高齢者」が被害「横断歩道のない場所」も 2024年熊本県内の交通事故死者は前年比1.5倍の55人 ■【2024年 熊本県内の交通事故発生状況】(前年比) 死者数:55人(18人 増) 事故件数:2945件(367件 減) けが人:3630人(510人 減) ■【死亡事故】「横断歩道のない場所」で多発 熊本県警のまとめでは、2024年の1年間に交通事故で死亡した人は、統計が残る1948年以降、最も少なかった2023年より18人多い55人でした。 このうち横断歩道のない場所を渡って死亡した人が8人と、最も多かったということです。 次に車両同士の正面衝突と、車両の単独事故で道路の外に転落したことで死亡した人がそれぞれ7人と続きました。 ■【死亡事故】「歩行中の高齢者」が多数 死亡した55人のうち31人が65歳以上の高齢者(うち21人は75歳以上)でした。このうち13人が、歩行中に事故に遭っています。 ■【事故件数・けが人】減少 県警「法整備が要因の一つ」 一方、事故の件数は2945件、事故でけがをした人は3630人と、いずれも前の年より減っていて、過去10年間で最も少なくなりました。 県警は、事故の件数とけが人が減った要因について「自転車の危険な運転に新たに罰則が適用されるようになった2024年11月の道路交通法改正など、新たな法整備が減少の要因の一つ」と分析。一方で死者数が増えた要因については「はっきりとはわからない」としています。 そのうえで、歩行者には「近くに横断歩道がある場合は利用し、ない場合は左右の確認をしっかりしてほしい」と呼びかけ、ドライバーも「歩行者が横断しようとしている時は手前で一時停止をして譲り、前方と左右の確認も徹底してほしい」と訴えています。
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