松島正昭オーナーも退厩見届ける 「ドウデュースの子供でダービーを取れるように頑張っていきたい」
天皇賞・秋、ジャパンCを連勝し、ラストランに予定していた有馬記念を右前肢跛行で出走取消となったドウデュース(栗・友道、牡5)が25日、滋賀県の栗東トレセンを退厩。種牡馬として繋養される北海道安平町の社台スタリオンステーションの経由先・福島県のノーザンファーム天栄に向けて出発した。 午前9時過ぎ。友道厩舎のドウデュースの馬房前で、松島正昭オーナーと言葉を交わした武豊騎手は、多くの報道陣を前に「現役続行が決まりました。フェブラリーSで」と笑顔で冗談を飛ばしたあと、ドウデュース、トレーナー、オーナーとともに記念撮影。別れを惜しむかのように何度かいなないたドウデュースは、新たな門出にふさわしい青空の下、関係者に見守られながら、馬運車に乗り込んだ。 見届けた武豊騎手は「無事に出発できてよかったです。(きょうも)元気がありあまっていますね。いい馬に巡りあえてよかったですし、種牡馬としても活躍してくれると思います」と語った。 同馬はハーツクライを父に持ち、2021年朝日杯FS、22年日本ダービー、23年有馬記念、今年の天皇賞・秋、ジャパンCとGⅠ5勝をマーク。初年度の種付け料は1000万円で、産駒は早ければ28年夏にもデビューする。 ◆松島正昭オーナー「ドウデュースには感謝しかないです。ノーザンファーム、友道先生、武豊ジョッキーにありがとうと言いたいです。楽しい3年半でした。こんな馬、一生に一回あうかどうか分からないし、こんないい思いをさせてくれてありがとうございます。いつかは我々の夢である武豊騎手とパリロンシャンで日の丸を上げ、ドウデュースの子供でダービーを取れるように頑張っていきたいです」 ◆友道康夫調教師「3年後にまた子供が出てきます。応援してください」