【ボクシング】辰吉寿以輝12・12タイトル初挑戦「倒して勝つ」東洋太平洋王者中嶋一輝に挑む
プロボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級7位辰吉寿以輝(28=大阪帝拳)が12月12日、東京・後楽園ホールで同級王者中嶋一輝(31=大橋)に挑戦すると16日、発表された。大橋ジム興行フェニックスバトル126大会のメインイベントで拳を交える。16日に都内で行われたカード発表会見に出席した辰吉は「強いチャンピオンですが、僕が勝ちたいと思います。僕が倒して勝ちます。僕がチャレンジャーなので」と強い決意を示した。 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(54=大阪帝拳)の二男となる辰吉は、15年4月にプロデビュー。プロ生活9年、18戦目でのタイトル初挑戦となり「ここまで9年ぐらいかかっている。しっかりと取ります」と言葉に力を込めた。さらに王者よりも上回っているポイントを問われると、中嶋を横目に「気合ですかね、気合、はい」と言い切った。 自身4年ぶり3戦目となる後楽園ホールのリングでアジア王座に挑む辰吉は「ボクシングの聖地。おやじもここで(日本王座を)取っているので、僕もしっかり取ろうと思っている。アウェーで気持ちの違い? といっても日本なので、特にないです」と平常心を貫いた。父がデビュー4戦目でタイトル獲得していることを問われると「生意気やなと思います、全部が生意気ですね」と笑わせた。 辰吉のタイトル初挑戦決定を受け、所属ジムの吉井寛会長は「辰吉は、ずっと大阪ではそれなりの知名度があり、約10年の下積みもあった。おやじとすぐに比較され、精神的にもいろいろ追い詰められたり、ケガもあった。やっとここまでこれたことが感慨深い。何としても良い試合で頑張ってほしい」と期待を寄せていた。