米国株式市場=反発、ハイテク株高い USスチール売られる
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場は、主要株価3指数が反発して取引を終えた。年末年始休暇明けが近づく中、市場では連邦準備理事会(FRB)の追加利下げやトランプ新政権による企業優遇政策への期待が高まりつつある。 この日は幅広い銘柄が上昇。とりわけ電気自動車(EV)大手テスラや半導体大手エヌビディアなどの大型グロース株の上昇が寄与し、ハイテク銘柄中心のナスダック総合の上げが最も大きかった。 S&Pの主要11セクター全てが上昇し、中でも一般消費財が最大の上昇率を記録した。 ただ、週間では3指数は軒並み小幅下落した。 カーソン・グループのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は、市場が売られ過ぎの状態で、ここ1週間半ほど強気派にとって失望を誘う展開だったものの、「買い手が幾分戻って来た」と指摘。週明け以降、強気トレンドが続くか注視するとの見方を示した。 米供給管理協会(ISM)が発表した2024年12月の製造業景気指数は49.3だった。ロイターがまとめた12月の市場予想は横ばいだった。 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、トランプ次期政権の経済政策を巡り不確実性が存在するものの、成長に対するリスクは「下振れよりも上振れの方が大きい」とし、25年の米経済見通しは明るいという見解を示した。 個別銘柄では、鉄鋼大手USスチールが6.5%安。バイデン大統領は、日本製鉄による買収計画を阻止する決定を下した。 マイクロソフトは1.1%高。同社はこの日、人工知能(AI)モデルのトレーニングや運用などに対応するデータセンターの建設に、25年度に約800億ドルを投じる計画を明らかにした。 米国公衆衛生局のマーシー長官が、アルコール飲料のラベルについて、がんの発症リスクを明記すべきとの見解を示したことを受け、飲料メーカーの株価が下落。ビール大手モルソン・クアーズと洋酒大手ブラウンフォーマンはそれぞれ3.4%、2.5%下げた。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.03対1の比率で上回った。ナスダックでも2.69対1で値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。 米取引所の合算出来高は140億9000万株。直近20営業日の平均は149億1000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 42732.13 +339.86 +0.80 42495.76 42782.7 42436.9 6 2 前営業日終値 42392.27 ナスダック総合 19621.68 +340.88 +1.77 19395.51 19638.6 19379.5 6 7 前営業日終値 19280.79 S&P総合500種 5942.47 +73.92 +1.26 5891.07 5949.34 5888.66 前営業日終値 5868.55 ダウ輸送株20種 16007.02 +183.75 +1.16 ダウ公共株15種 1002.25 +12.18 +1.23 フィラデルフィア半導体 5163.65 +142.15 +2.83 VIX指数 16.13 -1.80 -10.04 S&P一般消費財 1851.81 +43.83 +2.42 S&P素材 523.89 +0.15 +0.03 S&P工業 1123.87 +12.34 +1.11 S&P主要消費財 850.85 +0.83 +0.10 S&P金融 809.11 +6.34 +0.79 S&P不動産 256.79 +3.43 +1.36 S&Pエネルギー 667.60 +5.94 +0.90 S&Pヘルスケア 1620.82 +15.84 +0.99 S&P通信サービス 346.58 +2.73 +0.79 S&P情報技術 4674.78 +74.71 +1.62 S&P公益事業 392.03 +4.26 +1.10 NYSE出来高 8.63億株 シカゴ日経先物3月限 ドル建て 39680 - 310 大阪比 シカゴ日経先物3月限 円建て 39595 - 395 大阪比