【韓国ドラマ】ツウが教えるおすすめ作品!泣いて笑えるヒューマンスポーツドラマ
若手俳優たちによる、若さはじける等身大の演技にきゅん!
1中学のバドミントン部のドタバタを演じ切った主要メンバー(男子4名&女子2名)の演技がすごい! 真っ直ぐなへガン(タン・ジュンサン)たちの言葉にハッとさせられたり、元気になれたり。大人になるにつれ、人は世間体や責任を複雑に考えてしまうもの。だからこそ、「まだ何者でもない」ピュアで真っ直ぐなへガンたちの言葉が刺さるんです。
ブラックユーモアを交えながら成長する登場人物たち
子どもたちの熱演もさることながら、子供たちを見守る大人たちにもご注目を。 友情や初恋、家族など描かれるが、日々の生活の中でご近所さん=村人たちが深く関わってきます。5歳のヘイン(ヘガンの妹)が迷子になれば村人全員で探しまわり、料理を作りすぎたら(あるいは味に自信がなかったら)近所へとおすそ分け。おばあさんの100歳の誕生日を村中で祝い、冠婚葬祭や困った問題も村ぐるみで考え解決。子どもたちのバドミントンの試合には村中で現地へかけつけて応援。まるで、ご近所付き合いがあたりまえだった“昭和”の時代のよう。 村での生活は、ただただ平凡な日常そのもの。しかし、大人たちそれぞれが抱える問題にも焦点を当てて丁寧に描いているんです。ヒョンジョンはコーチ、そして親として悩み、また完璧に見えるヨンジャ(オ・ナラ。ヘガンの母)も辛い思い出が。老夫婦はすてきな子供部屋(村で唯一、Wi-Fi完備)まで用意しているのに、肝心の孫は遠くに住んでいて空き部屋のままだし、100歳の母親と2人暮らしの中年の娘は都会者を毛嫌い。さらに都会からやってきた中年夫婦はワケアリなのか生きる気力がなく、過疎化が進む村なのに村長はノープラン……。 様々な問題を、時に優しく、時に激しい言葉でぶつかり合いながらも、互いに助け合い、解決していく村人たち。子どもたちは大人に助けられ、大人たちも子どもたちに教えられながら、問題を最善の方向へと導いていくんです。つまり、本作は村で暮らす全員が成長するリアル青春ドラマなんですね。
ライター 中川薫 Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。マイブームは「海外の大衆食堂をめぐること」。2023年は釜山&ソウル(韓国)、バンコク&ブリーラム(タイ)、ホーチミン&ハノイ&ダラット(ベトナム)、コロンボ(スリランカ)、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)で爆食。2024年はソウル、ソウル、台湾、ソウルへ。