新日本『G1』初参戦のTAKESHITA、辻陽太との激戦制す!「お前のプロレスの声を聞かせてくれ」
ゴングが鳴ると、いつものようにニヤニヤする辻を見たTAKESHITAもニヤリと笑い、グラウンドの攻防からお互いに読み合っていく中、TAKESHITAは辻を場外に落とすとノータッチトペコンを炸裂。初めてTAKESHITAの試合を観る新日本ファンの度肝を抜く。辻もコルバタでTAKESHITAを場外に落としてトルニージョを放ち空中戦でも対抗していく。するとTAKESHITAはブルーサンダーの体勢に入り、辻はこれをこらえると、カサドーラで丸め込む。 諦めずにTAKESHITAは辻を持ち上げるが、辻はアーホイップで切り返し、ティヘラかTAKESHITAの土手っ腹に強烈なヘッドバットを放ち、マーロウクラッシュを放つもカウントは2。これを勝機と見た辻はジーンブラスターを狙うもTAKESHITAはカウンターのニーを突き刺すと、続けてブルーサンダーからレイジングファイヤー(旋回式のファルコンアロー)が決まりカウント3。新日本初参戦のTAKESHITAが、辻相手にインパクトあるデビュー戦を飾っている。辻は昨年の清宮海斗(プロレスリング・ノア)に続いて、今年も他団体の同世代相手に敗れている。 バックステージでTAKESHITAは「辻陽太! いや、この『G1クライマックス』に出ているレスラー全員に言うぞ。俺とな、オメエらじゃ、見てる世界が違うんだよ。そして見せたい景色も、違うんだ。オイ、辻陽太、新日本プロレスを世界一の団体にしたい? その気持ちはな、十分伝わったよ。でもな、オメエはどうなりてえんだよ? 新日本プロレスの話はわかったよ。オメエはどうなりてえんだ? もし、また遠い未来、俺とお前がリングで交わる時があるなら、その時は、お前のプロレスの声を聞かせてくれ」と、辻に対して問題提起をして控室へ去った。 辻は、「新日本だけじゃない、DDT、AEWだけじゃない。今後10年、いや20年、いやプロレス史に今後語り継がれる一戦なんだよ。俺はその大事な試合を落とした。でもまだ『G1』は終わっちゃいない。俺にはあと8回の闘いがある。そして必ず、決勝トーナメントに進出しよう。ここで約束する。TAKESHITA、お前が(決勝トーナメントに)上がってくんのか、脱落すんのか知らねえけど、お前は俺を倒したんだ。そう簡単に負けんじゃねえぞ」と、決勝トーナメントでの再会を呼びかけていた。 開幕戦となったこの日は、成田蓮がボルチン・オレッグに、海野翔太がカラム・ニューマンにそれぞれ敗れるという、新世代にとっては厳しいスタートになっている。逆に、辻の同期である上村優也はデビッド・フィンレーを破る金星を挙げており、新世代が主役とされる今年の真夏の祭典の行方に注目していきたい。 ◆新日本プロレス◆ 『G1クライマックス34』 2024年7月20日 大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第1競技場 観衆 4177人 ▼ 『G1クライマックス34』Bブロック公式戦(30分1本勝負) 【0勝1敗=0点】●辻陽太(17分15秒 片エビ固め)KOUNOSUKE TAKESHITA○【1勝0敗=2点】 ※レイジングファイヤー 文⚫︎どら増田
【関連記事】
- 「背負うものがあるから踏み込めた」スターダム×センダイガールズ二冠戦が紡ぎ出す新たなドラマ。安納サオリと岩田美香の闘いは続く
- とにかく話題が途切れない「マリーゴールド」 女子プロレス界の“新勢力”は“メジャー”を脅かす存在となるのか?
- WWEからノアに来襲したAJスタイルズ、両団体の関係強化を歓迎!「リスペクトされるような選手になりたいなら日本に行ったほうがいい」
- マリーゴールドに参戦したWWEイヨ・スカイ、凱旋勝利で林下詩美にエール「大輪の花を咲かせてください」
- 【新日本】「お偉いさんたちの思う通りになってよかったな」新世代の台頭に飲まれたタイチ、『G1』落選に「自分自身の進退を自分自身に問いたい」